先週の土曜日に行われたアイスリボン道場マッチ。第1試合には櫻井裕子としのせ愛梨紗のシングルマッチが組まれました。新人相手とはいえ後楽園ホールで自力勝利した愛梨紗にとって櫻井とのシングルは大切な闘い。昨年11月の横浜大会以来2度目となるシングルで成長をアピールしたいところ。ただこの2人の闘いではルックスを弄る傾向があり、それが展開を左右する形にもなったようです。

 

◆第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○櫻井裕子(6分59秒 ブレーンバスターホールド)しのせ愛梨紗×

 

 

割と2人のポージングでも終わりの方をアップしているのですが、愛梨紗に若干の緊張感が伝わってきますね。逆に櫻井の表情が余裕すら感じさせました。

 

 

握手の際に「2周年おめでとうございます」と愛梨紗に手を向ける櫻井。しかし愛梨紗が応じるとブレーンバスターを狙っていく櫻井。この日がデビュー3年目最初の試合となった愛梨紗なのですが、やはり1年以上ブランクがあるのでそれ程の感じはしませんね。

 

 

堪えた愛梨紗はロープ際でエルボーを連打していきます。しかし櫻井は逆サイドに振られたところをタックルで逆襲するとボディスラムで愛梨紗を叩きつけると連発しロープ際で「写真タイムで~す」と所謂たこやきを作ると背面ボディアタックを放っていきます。

 

 

愛梨紗はチンクラッシャーからドロップキックで反撃すると逆エビ固めに。しかし櫻井はブッシュアップで返していきます。エルボーの打ち合いで必死さを見せた愛梨紗はタックルを放ちますがダメージでカヴァーに行けず。ならばと串刺しボディアタックを放つとようやくカヴァーして櫻井が返すと逆エビ固めに捕らえていきます。

 

 

櫻井がロープエスケープしたところにクロスボディを放った愛梨紗。しかしネックスクリューは櫻井がビックブーツで阻止していくとコーナーに振って串刺しバックエルボーからボディプレスを放った櫻井。愛梨紗がカヴァーを返すとドラゴンスリーパーに捕らえていきます。

 

 

愛梨紗がロープエスケープするとランニングビックブーツを狙った櫻井。しかしこれを避けてロープの反動で丸め込んだ愛梨紗。そのまま連続丸め込みを狙いますが、3度目は切り返しを喰らってしまいます。それでもクロスボディからネックスクリューを決めた愛梨紗。シャイニングウィザードを狙いますが櫻井はビックブーツで迎撃。

 

 

ドラゴンスリーパーの体勢からサクラプレスを決めた櫻井。「おめでとう」とブレーンバスターで愛梨紗を投げつけるとそのままホールドへ。これを愛梨紗が返せず櫻井が完勝を収めました。

 

 

本来変顔作りは愛梨紗の得意とするところ。それを櫻井に先にやられ反撃出来なかったところに愛梨紗の気持ちの弱さを伺い知れたように思い、この時点で勝負はあったかなと思えました。その上で唯一と言っていい勝負技のシャイニングウィザードを迎撃されては勝ち目はなかったですね。勝負技のヴァリエーションを増やすことも重要な課題なのですが、プロレスラーとしての精神面の強化も重要なことを思い知らされた試合だったのではないでしょうか。

 

 

試合後櫻井が愛梨紗の元に駆け寄り声を掛けると抱擁して一緒に一礼の上退場していきました。他団体のリーグ戦参戦の関係で後楽園ホールには参戦しませんでしたが、櫻井もアイスリボンの若手選手にとっては大切な壁となる中堅選手の一人です。いずれは柳川澄樺とタッグベルトも狙ってくるでしょうけど、こういう試合で若手の叩き台としての存在感も示してほしいです。