2週間前の先月19日。この日も東京は薄曇りの空。しかし折り畳み傘を持って行かなかった私に悪夢が。

 

アイスリボン上野大会の会場となった水上音楽堂に入るといくつものバケツが。佐藤社長曰く例年の3分の1程度なのだそうですが、やはり今年もスプラッシュリボンが行われる事になったようです。そりゃコロナ禍真っ只中の2020年でも行っているのですから当然その対策はするべきだったのですけど。

 

よって比較的高台に陣取って試合観戦。あまり下のエリアだと試合撮影が大変という事情もあるのですが…、そして第3試合が終わるとそこに行き着く為の小芝居が始まりました。

 

 

前の試合の結果を受けてキング三十七が登場。「流れ者を倒した位で騒ぐな」と言うと突然真琴が現れて勝利した星ハム子とYappyを蹴散らします。

 

 

そこに現れたのは星ハム子の娘・いぶきと三十七の娘・愛梨紗。いぶきは非難し愛梨紗は「これ以上他県をいじめなくても良いんじゃないか」と訴えますが、三十七は王としての役目として必要なのだと聞く耳を持ちません。

 

 

真琴が愛梨紗にリングに上げると三十七は「埼玉愛などというダメ県人を血祭りに上げではないか」とチームで闘う事を提案してきます。それに対して「愛梨紗は友達」と主張するいぶき。しかし父親に逆らえないという愛梨紗。それでも抵抗するいぶき達に三十七は武器を振るおうとしたその時…

 

 

音楽が流れボロボロのシャツを着ていた藤本つかさ・弓李・真白優希がコスチューム姿でリングに登場。「埼玉に生まれ埼玉に息づく・ケヤキーノ☆弓李」「空に羽ばたく煌めく白・シラコバト☆真白」「埼玉を彩るセーラームーン・サクラソウ☆ツッカ」「三人合わせてキュアリー埼玉」と名乗ります。

 

 

まあこれについてはツッコミどころは満載なのですが、因みにこれ全て名称は埼玉県の木・鳥・花の名前から付けられています。ただキュアリーというのはプリキュアシリーズをモチーフにしたようなのですが、藤本はセーラームーン世代で間違えていたそう。真白は完全にカンペ棒読みでしたし。

 

ともかくキング三十七からすれば3人はただの小娘と思った様子。「東京人に逆らった事を後悔させてやる」といよいよ闘いの幕が上がりました。

 

◆第4試合 6人タッグマッチ時間無制限1本勝負
〇サクラソウ☆ツッカ&〇シラコバト☆真白&〇ケヤキーノ☆弓李(18分27秒 愛梨紗によるシャイニングウィザード→全員による体固め)キング三十七×&しのせ愛梨紗&真琴

 

 

藤本・真白・弓李の順にコールされる珍しい並び。何しろ何だかんだ言って弓李だけがこの大会唯一埼玉生まれ埼玉育ち且つ現在も埼玉在住な訳ですから当然と言えば当然でしょう。

 

 

一方の東京軍。唯一東京出身でない真琴のコールに千春リングアナは苦心していたようですね。神戸出身の真琴はご当地紹介をするにも真白と若干被ってしまう。結局「日本一美しい港町」と神戸を表現していました。

 

 

東京軍の奇襲で始まった試合。弓李をターゲットに攻め立てていくとロープ際でポージング。更に三十七がダブルハンマーからエルボードロップを投下するとヘッドロックで絞め上げて愛梨紗に交代。

 

 

ヘアホイップで投げ飛ばした弾みで弓李と真白が交代。愛梨紗は位置を変える形でヘアホイップで投げるとコーナーで顔面を踏みつけ。更にキャメルクラッチに捕らえてから逆エビ固めに。

 

 

真白がロープエスケープすると目突きを決めますが、恥離婚だところを真琴が布団たたきで動きを止め愛梨紗とダブルでタックル。真琴が真白を蹴散らし藤本を引っ張り出すとクローズラインで藤本を倒してスリーパーへ。ボディスラムからダブルニーを決めた真琴。しかし藤本もカサドーラで切り返していくとロープへ走り込みますが下から真琴のマネージャーの松澤さんが足を掴みカット。リングに上がってくるとなぜか「引っ越し、引っ越し」と布団たたきで藤本の背中を叩いていきます。

 

 

真琴がダブルアームスープレックスを放つと三十七に交代。藤本・弓李とボディスラムで投げつけ凶器を振りかざそうとしたその瞬間愛梨紗が止めに入ると…

 

 

ドレスを脱いでコスチューム姿になるとリングを2周し「埼玉に流れる川のせせらぎ、ムサシトミヨ(県の魚)☆愛梨紗」を名乗ります。

 

 

寝返った愛梨紗に藤本達は共闘を呼び掛けます。愛梨紗は「東京キング、あなたの事はここで止める」と宣言すると藤本・弓李・真白の3人で三十七にドロップキック。これが合図となりいよいよ場外戦でのスプラッシュリボンが幕を開けました。

 

 

スプラッシュとなると経験者でありこの手の事が大好きな藤本と弓李はまさに水を得た魚のように水鉄砲(というよりライフル)を手に客席を駆け回ります。それに真白と愛梨紗がついて行っている感じ。ただゲスト参戦選手はコロナ禍以後に参戦を始めた選手が殆どですから戸惑ってましたね。まだYuuRIは参戦してましたが神姫楽ミサは「着替えがない」と言ってましたけど大丈夫だったのでしょうか。もっとも所属の中でも水嫌いを公言している星ハム子だけは別格でかなり後方に逃げていたのですが、藤本が逃す筈はなく頭からバケツの水を被せていきます。

 

 

 

 

ハム子から標的を松澤さんに切り替えた藤本はリングサイドに連れて行くと真白と共に背中を太鼓叩き。しかし松澤さんは「私は第5の戦士、所沢弘子だ」とアピールしますが、真白が長ネギで切りつけていきます。

 

 

真白がその後客席でも続々切りつけにいくと「たまたま✕2、さいたま~♪」と歌いながら石黒レフェリーがリングサイドへ。しかもテルマエ・ロマエの阿部寛のような格好をして第6の戦士として女子の興行では言ってはいけない言葉を発するし。当然真白があっさり切りつけていくとその後も真白は無双状態に。

 

 

藤本が「私には子供がいるの」と制止にかかりますが、切りつけて「ツカ子は私が育てる」と豪語しますが、ここで『青い珊瑚礁』が流れ出すと斬られた松澤さんが再びリングに上がり歌いだします。なんとか真白が制止すると藤本が三十七をリングに上げてようやくスプラッシュリボンは一段落に。

 

 

真白のドロップキック、弓李のダイビングボディアタック、藤本のミサイルキックと続くとなぜか真琴がWWニーを放つと愛梨紗がシャイニングウィザードを放ち全員で三十七を押さえ込み3カウント。「勝者、埼玉」のコールと共に県人階級制度廃止のアナウンス。

 

 

最後はリングサイドでカーテンコールを行い一大茶番劇「埼玉の団体はダサイタマ?」は終了。茶番はともかくこれがアイスリボンの上野大会という感じの内容にはなりましたね。例年だと8月だったのが会場が取れずに5月になりましたけど、来年は単独で数日間確保出来るようになってほしいです。その時はこの日参加出来なかった選手も是非参加できるようにしてほしいです。

 

 

そしてスプラッシュリボンの締め括りと言えばこれ。佐藤社長の頭にシャンプーをかけて水をぶっかける儀式。今回はいぶき・藤本・古川が参加してましたね。その後先月でネオプラスの退社が決まっていた千春リングアナと佐藤社長がなにやらしていましたけど…。

 

 

スプラッシュリボン初体験だった藤滝明日香と古川奈苗。彼女達にはこのお祭り兼茶番劇がどう写ったのでしょうか。出来れば次回は他の『希望のリング』メンバーにも参加してほしいです。