先週末のアイスリボン横浜ラジアントホール大会2連戦。ランダムに試合を振り返ってますが、明日の道場マッチのカードを見てみると櫻井裕子と柳川澄樺の“ヤナギザクラ”がメインイベンターとして登場するとのリリースが。それならばその前に2人が参戦した3日の第3試合を振り返っておかないとなりません。この日の相手は当初まなせゆうなとトトロさつきのタッグ王者チームであった為に特に柳川はここで結果を出してベルト挑戦をアピールしたいと意気込んでいたのですが、トトロの負傷欠場に伴って代わりに参戦してきたのがトトロよりも一回り大きい優宇。柳川は優宇がQUEENOFJTOを持っていた時に対戦してますが、櫻井はほぼ初対戦だったのではないでしょうか。この巨木登場でより大きな壁となった相手を倒さない限りベルトは見えては来なかったのですが…。

 

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
〇まなせゆうな&優宇(12分24秒 ラリアット→片エビ固め)櫻井裕子×&柳川澄樺

 

 

この連戦はリングインシーンをアップしてなかったのですが、この試合だけは上げることにしました。というのも柳川の入場時、千春リングアナがタイミングを間違えてアウフグースパフォーマンスの最中にコールを行ってしまいました。翌日には修正されてましたけど、やはり見所の一つですし現在研修生もいますから、この間のタイミングはしっかり取ってほしかったです。櫻井のTシャツ姿でのリングインも珍しいと思います。

 

 

思えば以前同じ団体に在籍していた事もあるまなせと優宇。まなせの入場曲での爆上がり感も凄かったですね。この2人がリングインすると空気感がガラッと変わる部分はアイス所属を始め参戦している若手には見習ってほしいところです。

 

 

優宇と柳川が先発して試合が始まるのですが、あっさり投げ飛ばしてしまう優宇。それでもロックアップに持ち込んだ柳川はタックル合戦に。コンテンポラリーダンサーの一面も持つ柳川の体幹の強さでなんとか踏ん張りますが、いざロープ際で堪える優宇を引っ張るにも引っ張り切れません。ならばと櫻井が加勢しますが一歩も動じない優宇はチョップからのクロスボディで2人を蹴散らしていくと…

 

 

優宇はリングで横になり転がって場外に落とした2人にプレスするみたらしだんごで圧殺していきます。後日アップしますが翌日もこれを浴びた櫻井はリングサイドでグロッキーになっていましたね。

 

 

リングに戻った優宇はボディプレスを放ちまなせに交代。コーナーで顔面を踏みつけていくとボディプレスからスリーパーで絞め上げていきます。ロープエスケープした柳川に対して2人でのタックルを放つとロープに括ってチョップの乱れ打ちを放つまなせと優宇。太い腕での一撃は相当なものだったでしょう。

 

 

まなせがコーナーに振るだけでもスタンプをロスする柳川。優宇が戻していくと必死にエルボーを放っていきますが、どのエルボーよりもチョップ一発で倒していく優宇。それでもローリングバックキックからダブルニーを放ちようやく柳川は櫻井にチェンジします。櫻井も果敢にエルボーを放っていきますが、走り込んだ際にまなせに捕まってしまいます。それでも2人エルボーを放っていった櫻井。ドロップキックはびくともしませんでしたが、サンドイッチボディアタックは避けて誤爆を誘います。バックを取った櫻井はコブラツイスト狙いも優宇は堪えて投げ飛ばします。柳川が入ってきてバックスピンキックでアシストし櫻井はドロップキックでようやくカヴァーする事に成功。しかし優宇は櫻井のエルボーを受け止めて強烈なチョップを放っていきます。

 

 

そんな優宇のチョップにも負けずにエルボーを打ち込んでいく櫻井。それでも優宇はチョップからセントーンで自らの体を落としてまなせに交代。タックルからラリアットを連発したまなせに対して柳川が入ってきてランニングニーから串刺しジャンピングニーを放つと櫻井も串刺しボディアタックで続くと合体ブレーンバスターでまなせを投げ飛ばす事に成功。2人でフォールすると優宇がセントーンでカットに入りますが2人は避けて誤爆に。絶対的チャンスをもらった櫻井はタックルからまなせが担ごうとしたところを堪えてドラゴンスリーパーに。更にグラウンドで体を浴びせるサクラプレスで勝負していきます。

 

 

優宇と柳川が入ってきますが、ヤナギザクラをコーナーに追い詰めるとまなせが串刺しボディアタックを放ち優宇がキャノンボール。フラフラ状態の櫻井にまなせがラリアット。なんとか返した櫻井でしたがもう一発は返せる体力は残っていませんでした。

 

とにかく優宇の桁違いのパワーに圧倒された試合でしたね。トトロも腕っぷしは相当なものですけど、それを凌駕する程の腕から繰り出されるチョップでダメージを与え体全体を使って相手のスタミナを削ぐ攻撃は相手にとっては脅威としか言いようがないでしょう。果たしてこれを離れた位置で見ていたトトロにはどう映ったか?無論参考になる部分もあったでしょう。それを糧にしてパワーアップして復帰してきた時にどう攻撃力を身につけていくのか?そのトトロとまなせに挑まなければならない柳川と櫻井。現在リーグ戦の関係もあり本来の相棒・神姫楽ミサとというよりも櫻井とベルトを狙っていきたいとも話してましたけど、トトロの復帰希望時期を考えるとどちらをパートナーにするかは五分五分といったところでしょうか。いずれにしてもこのデカい壁を打ち崩す策を考えなければ先は見えてこない。そう思わざるを得ないような試合でした。もっともこれを経験した次の試合は軽量級な相手。それに関しては明日のカード分析で触れていきたいと思います。