11日のアイスリボン道場マッチ。メインは『Wrestle Arena League』のBブロック初戦。宮城もちとテクラの一騎打ちが組まれましたが。キャリアや実績を考えればもちが断然有利なのですが、1週間後にFantastICEのベルトへ挑戦が決まっているテクラにとってはここでは負けられない一戦。まして対フランクシスターズ2連戦の予定が翌日の電流爆破マッチが藤田あかねの新型コロナウイルス感染症濃厚接触者の疑い(既に解除されてますが)の為に不戦勝となり、更に王者山下りなからタイトルマッチのルール提示がされてないとフラストレーションも溜まっている状況。それが如実に表れた試合となりました。

 

 

◆第4試合 WAL Bブロック公式戦10分1本勝負
×宮城もち(6分13秒 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ)テクラ○

 

 

いつものようにロープに絡んでもちを待つテクラ。ところがこの日は配信があるからか普段と違い北側に入場用の梯子が設置されているからか、もちが入ってくるとセコンドをどかして自らリング上げを行います。この挑発の乗ってしまったのかもちはガウンを脱ぎ捨てるとバックドロップの奇襲を掛けていきます。

 

 

更に追撃のバックドロップからメタボリックサンドで秒殺を狙うもち。テクラが抵抗するとエルボーを叩き込んでいきますが、テクラはロープに振られたタイミングで場外にエスケープしていきます。リングインを阻止するもちにテクラはもちの鞭を手にして威嚇していきます。

 

 

ここで主導権を握ったテクラはもちの右腕に狙いを定めて攻撃を仕掛けていきます。もちもモンゴリアンチョップで反撃しますが、一度火がついたテクラを封じ込めるのは至難の業。エルボーの打ち合いからDDTで倒すと右肩を絞め上げていきます。

 

 

バズソーキックから毒蜘蛛スピアーで攻勢に出るテクラ。もちももっちりバディシザーズで逆転を狙いますがメタボリックサンドは再び抵抗されるとハンマーパンチを打ち込みますが、これを交わしたテクラがジャパニーズレッグロールクラッチに丸め込んで3カウント奪取。貴重な勝ち点2をゲットしました。

 

 

テクラの勢いもそうなのですが、もちが10分1本を意識したのか、それとも何か焦りがあったのかかつて雪妃真矢や鈴季すずがベルトを取る前に戦った時のように早期決着を図ろうとして墓穴を掘ってしまった感じで精彩を欠く内容になってしまいましたね。それ位テクラの完勝と言っていい内容でした。勿論これで山下への対策が出来た訳ではないですけど、ここのところ結果を残してなかっただけにその鬱憤を晴らした形になりました。もしこの対戦の日程が違っていたら結果も変わっていたとは思うのですけど、もちとすれば手痛い一敗を喫してしまいました。

 

 

勝ったテクラは「勝ちました~!」と絶叫するとリングに倒れ込みます。そして「もち、強い!もち、痛いけど、テクラ勝ちました。めちゃいいリーグ戦。」と話し始めると後は英語と日本語を交えてまくし立てます。そしてロープ際でまだルールを提示しない山下へ苛立ちを隠せないように「山下!見たか、私の試合を。」と吠えていました。前回の鈴季すず戦もそうですけど、ぎりぎりまでルール提示しないのも山下の作戦のようですが、今日明日にも提示をしないとカード紹介映像も作れません。

 

 

そのままテクラが選手を呼び込み締めのコールに入りましたが、これは当然見せかけのもの。『涙サプライズ!』が流れると咲蘭がケーキを持ってリングサイドへ。春輝つくしが受け取るのですが、あわや落としかける不安定な持ち方をします。なんとか堪えたついたはP'sPartyに続いてのお祝いに感謝の言葉を述べた後「24歳の目標は18日、IW19戦が決まっているので、そのベルトを獲って、ICE×∞のベルトを獲ることを24歳のうちにしたいと思うので、皆さん、つくしとアイスリボンについてきてくれると嬉しいです。」と抱負を述べて大会を締めました。

 

 

 

リーグ開幕戦で急遽生配信を行った事もあり普段の道場マッチとは違い前説も座談会もない為に僅か63分と短い興行でした。P'sPartyがこんな感じなので仕方ないのかなと思いますけど、次週が後楽園ホール→横浜ラジアントホールと続くので座談会がないのは物足りなさを感じました。バースデイマッチはアイスリボンらしい面白さが詰まってましたけど、リーグ戦の試合は全て6分台の決着でチャレンジマッチ2つとタイトルマッチ前の勢いを見せつける内容の試合が1つ。なんとなく淡白な印象を持ったのも事実です。この先暫くはリーグ戦主体で道場マッチは開催されていくでしょうから、もっと手に汗握るような戦いを見せてほしいです。恐らく上位陣同士だとそうなるのでしょうけど、チャレンジマッチ的な戦いでもP'sLeagueの時はもっと接戦になっていましたからね。そういった攻防を期待したいですね。