チョップは腹が立って仕方がなかった。
もう何時間も森を歩いてるのに一向に森を抜けられない。
「敵も出てこねーし、腹は減るし、木の実も生えてねーじゃねーか、オリジン弁当でも作っとけよ」
チョップがぶつぶつ言いながら歩いていると、何か建物らしき物が見えてくる。
「おっ!何かあるぞ」
少し近づく…
「あっ!ほっかほか弁当だ!っていうかさっきオリジン弁当って言ったよな?!さては反抗してんな」
店に取りあえず入ってみた。
レジには、さっき郵便を持ってきたパンダがたっている。
《いらっさいませでごわす。なににしますでござーますか》
「ごわす!?ざーます!?」
やはり今回も…
《うるせーんだよ。頼むのか、頼まねーのか、どっちだコラ》
今度ばかりは、チョップもビビらず向かっていった。
「あ~。誰に向かって言ってんだぁ!コラ!くぉろすぞぅぉくら」
チョップが啖呵を切るとパンダの体がぶるぶる震えだした。
「あ゛ぁあ゛ぁ~はぁ」
なんと、パンダの体が光、皮が剥げた。
中からは、ヨボヨボのお婆ちゃんがあらわれる。
《年寄りを虐めると大変な事になるぞぉ~》
「くっ!おばぁちゃんに手を出すわけにはいかない。どうすればいいんだぁ」
お婆ちゃんは持っていたステッキでチョップを叩いてきた。
《ほれっ、ほれ》
全く痛くない。
「おばあちゃん敵だって分かるんだけど、全く効かな…。ぐぅはぁ」
チョップの体から血が吹き出した。
おばあちゃんの攻撃が効いていたのだ。
全身タイツが赤く染まっていく。その時である。
【チョップよ!今じゃ!喉まで出掛かっている言葉を言うんじゃ】
まさにあの時の声である。
「確かに出掛かっている言葉がある。わかるぞ!でも言って良いのか!?くそっ、駄目だ言ってしまう
」
果たして、チョップはどんな事を言うのか!?
つづく…