今週ついにミュージカル「生きる」を見ますキラキラ





私の大好きな上原理生さんが出演されるということで興味が湧き、今年の4月にちょうどリメイク版が公開されていたので見に行きました。



そのときの感想がこちら下矢印



私が死ぬならどうするか。多分何もしないな。

という感じで大したことは書いてないのでスルーしてくださいちょっと不満



でもびっくりするぐらい感動して大好きな作品になりました。

とっても美しく、温かく、繊細なテーマを見事に表現されていましたおねがい



これでミュージカルは見に行くの決定乙女のトキメキ



開幕が迫った日、上原理生さんと福井晶一さんの対談の記事を見つけてイエローハーツ






上原さんが昔に公開された黒澤明監督の映画について触れられていたので見たいなあと思っていました。



 ​1952年に公開された映画



ー以下内容に触れていますー


今から70年も前の作品なのに、はぁ…これが名作かと心から納得する、

あらゆるシーンに、言葉の数々にささりまくり、沁みまくり。



同じ日本だからか、英国のリメイク版の何十倍も自然に感動できる。

勘治さんの演技とも思えない演技に引き込まれる。



命が残り少ないと悟った人の目は絶望、恐怖、戸惑いでいっぱいで、

渡邊勘治がお酒を飲みに行き、そこで出会った小説家にがんのことを話したことをきっかけにギャンブルや女性のいるお店に出掛けるようになる。

今まで真面目に暮らしていた男には珍しい経験であったが、それに反していくら遊んでも満たされない心があった。




勘治とは対照的に、安定とは程遠い生活をしている小説家。「人は死に直面して初めて生きることの美しさを知る」と説き大きな影響を与える。

理生さんに合っているように思えて、どんなふうに演じられるのかわくわくラブラブ




とよはとても魅力的な女性でした。

同じ女性でも一枝と対照的で、勘治から見た彼女はより一層生き生きとしていました。

またリメイク版ではとよに該当する女性が葬式の裏で勘治さんの息子と言葉を交わすんだけど、この日本版ではとよは勘治に生きるヒントを与えて、それ以来登場しないのもよかったです。



本当に大切な存在だったり、人生に大きな影響を与えてくれる人って、生涯を通じたつきあいができる場合もあるけど、たいていいなくなるんだよな。





勘治さんが役所の仕事を30年間続けて、市民課長という立場になり、その立場こそが多くの役所の人間を動かし住民の要望を聞き入れることができるということ。

たとえミイラだったとしても、誰に期待されていなかったとしても、自分がやってきたことに必ず意味があるということ。



私も仕事をやめると言ったとき、実際に職を失うことを考えて初めて気づいたことがあります。

どれだけ多くの人に支えられ、数年間かけて築き上げてきたものがどれだけ価値のあるものなのかということ。




入職した当初は若くやる気があるけど、周りの大人に打ちのめされて絶望させられて、その度に妥協し折り合いをつけて諦めて、楽に生きることを覚えます。

上の立場にある人は、そうやって楽な道を探して生きてきた人だからやる気がない人が多いです。

そしてやる気がない人はやる気がない人を生み、やる気がない職場を作ります。

若い人が一人頑張っても空回りするだけ。




だからこそ勘治さんのような30年間無欠勤の男がやる気を出すと、本当に奇跡を起こすことができるんです。




この物語では重役たちは勘治さんは当たり前のことをやったまでだというけど、近くで見ていた若い人はわかっていて、彼のように働こうと言葉を交わすんですね。




そんなことがあってもまた同じ日常が繰り返されるだけ。

ただ彼の意思を継いだ若者は必ずいて、急には変わらないけど少しずつ明るい方向に向かっていく予感を感じさせてくれるラストは、まさに不朽の名作だなと思います。




「命短し 恋せよ乙女〜」




昔の映画だからこそ英国版にはないお気に入りポイントが指差し

  • とよの「雨垂れのようにぽつぽつ喋ってないで」という表現
  • 普通に腕組んで歩くとよと勘治
  • 勘治さんが公園でよろけてしまった時すかさず駆け寄って抱き止め、水を汲んでくる地域のお母さん方
  • とよ「生んでくれたことには感謝してるけど、赤ん坊は生まれてきたことに責任はないわ」

ここは日本か?と思うほど人と人との距離が近く、ここ数年ずっとひとりで職場でも話し相手すらほとんどいない私は羨ましかったです。



ハラスメントとかの問題があるけど、そういうのは知られてないところで存在し続けるのだから過度に人と触れ合わなくなった今がただただ悲しい。