2階にいたところ、夫から着信がありました。
男がうちの屋根を見てウロウロしてるんだけど
インターホンを押したみたいだけど、私は気がつきませんでした。
外を見ると、確かにうちの屋根を見ながらウロウロというよりオロオロしてる人がいる。
そうだね。
どうしたのか聞いてみるわ。
と電話しながら1階に降りていくところで、またピンポーン。
玄関を開けたら
裏の家のものですけど、英語話せません
私を見るなり、英語話せない宣言。
緊急事態みたいで屋根になんかいるらしい。
夫と話してください。
フランス人です。
持ってたスマホを渡すと、屋根を見上げながら慌てながら夫と話しています。
その途中で
あー
悲鳴を上げる彼。
フラフラと鳥が落ちてきた。
慌てて道路に出ていって、向こうから来る車に両手を降って轢かないように注意。
道路の端でパタパタしてたのは鳩
彼は鳩を脅かさないようにそうっと、両手で包んで捕獲成功。
私はそれを見届けてグッジョブの合図をして家に入りました。
鳩だったよ。
うん、聞いた。
落ちてきたのを捕まえて帰ってった。
うちに入って窓から鳩を捕獲したかったのかもね。
でも捕まったから良かった。
裏の家の人はやっぱりゲイだったんだな。
と夫がポツリ。
うん、私も彼の話し方、声のトーンでわかりました。
パンツ1丁で庭でモーニングコーヒーを飲んでいる彼らを夫が見たことがあって、そんな話をしてました。
同性婚が認められているフランスだし、OFFI のフランス語クラスにもいましたから驚くことではないです。
巣箱から鳩を出して可愛がっていたのも見たことがあるとか...
だから夫は裏の家が鳩を飼っているのを知ってたと。
それは聞いたことなかったわ。
裏の家だから、玄関の向きが違うしすれ違ったりする機会がないわ。
前のアパルトマンはご近所さんと挨拶したり、お話ししたりする機会があったけど、
新しい家ではご近所との交流がまだありません。