Doctors-meのサイトより転載です。

 

 

https://doctors-me.com/doctor/diagnosis?=20171217

 

 

 

身の回りの様々な電磁波に反応して、頭痛や吐き気など心身に症状を認める疾患です。重症になると、就学や就労、家事などの日常生活に重大な支障がでてきます。

 

ただし、WHOが2005年に電磁波の暴露が原因である証拠には欠けている見解も示しているためか、なかなか診断に至らないケースも多く、2017年12月現在では正式な病名とは認められておりません。

 

 

電磁波過敏症の原因

電磁波過敏症の原因であろうと言われる身の回りのモノは、いくつかあります。

 

室内

携帯電話、パソコン、IH調理器具、ホットカーペットなどは代表的です。

 

室外

スマートメーターや携帯電話基地局なども原因になりうるだろうと、仮説検証が活発に行われています。

 

 

電磁波過敏症の症状 

頭痛

吐き気

・動悸

・不眠

・皮膚への刺激

・集中力の欠如など

・動悸などの症状を

 

上記以外にも、発がんの可能性も指摘されており、最近はメディアでも特集が組まれるなどで、徐々に世間にも知られるようになってきました。

 

 

電磁波過敏症は思い込み?認知されない現状 

まだまだ世間では、目にも見えることができず、匂いも全くない電磁波が実態のつかみ所がないモノの印象が強いです。しかし、今や現代人にとって生活していくうえで、電磁波を切り離すことはできなくなっています。

 

そのため、電磁波が原因の病気となれば、まだまだ周囲からは認知されず「気のせいだろう」となかなか理解されない人がいます。その結果、抑うつ気分が悪化する事も十分にありえます。

 

 

電磁波過敏症と似ている病気 

 

電磁波過敏症と似ている病気として、最初は「気のせい」と言われ続けていた「化学物質過敏症」があります。

 

今ではシックハウスが社会問題となってかなり世間でも認知され、2009年10月には正式な病名として登録されました。症状は同じで、大量の化学物質に暴露したり、微量でも長期間に暴露することが、発症のきっかけになります。

 

 

電磁波過敏症の予防対策 

 

不要な電磁波の暴露を避ける事を目的とした、自分でできる身近な予防策を考えてみましょう。その為には、発生源から物理的な距離をとることや、シールドクロスなどを適宜利用してみるのも有効です。

 

例えば、携帯電話なら体との距離を離すことと使用時間を短くすることです。また、信号の弱い場所や電車や車などの高速移動する場所と、自動的に出力が最大になるので、極力使用を避けるなども予防になります。

 

その他、ノートパソコンであれば膝の上で使用せず、机の上において体から30cm以上離すことを心がけましょう。

 

 

最後に井上先生から一言

 

 

電磁波が目にみえないものでもあり、半信半疑な方も多いと思います。まだまだ議論の余地がありそうですが、化学物質過敏症のように、時間がたってから、正式に病名として登録される可能性もあります。

 

このような症状に思い当たる節のあるかたがいれば、早めに適切な医療機関に相談してみて下さい。

 
監修:医師 井上 智介