1000人のおっぱいを触ったフリーアナウンサーこと下着美容研究家、湯浅美和子です。

「ブラジャーって何年ぐらい使ったら捨てるの?」

下着美容研究家をしているとブラジャーの寿命、つまり、捨て時についてよく質問されます。

 

下着はセカンドスキン=第二の皮膚と言われるように、私は身体の一部だと思っています。美容は勿論ですが健康にも直結しているので、お肌のターンオーバーのごとく「下着も生まれ変わらせてあげる」ことに大切です。

でも、そのジャッジはどうしたらよいのか......?私は「自分の身体とモノを粗末にしないことを大切にブラの捨て時を見極めるようにおすすめしています。


 

さて、何年使ったらブラジャーを捨てるべきか?の質問ですが、下着の寿命は年数ではなく状態が判断基準となります。仮に買ったばかりのブラジャーでも内部パーツが変形していたらご臨終ブラ。逆に、何年も前のものでも状態がよければ捨てる必要はありません。つまい、ブラの捨て時は経年劣化ではなく、そのブラが持つ機能を果たせるか否かがポイントとなるのです。

 

最も大事なのはバージスラインです。バージスラインとはバストの円周のライン!バストはワイヤー位置にあたるバージスラインから崩れていくのでバージスラインをサポートするワイヤーの責務は重大です。ワイヤーが健全な状態か否かは美乳サポートの要であるのです。

 

ご臨終ブラのワイヤーを抜き取ったもの(写真上)と、健全な状態のワイヤー(写真下)です。

 

一目瞭然ですよね。

健全なワイヤーに比べてご臨終ブラワイヤーはゆがんでいるのがわかります。

 

ゆがんだワイヤーでバストを支えると、デリケートなバストに負担をかけてしまいます。ワイヤーの本来のミッションである「バストを支える」「美しい円を保つようフォローする」ができなくなってしまうのです。


 

ブラジャーはセカンドスキンー第二の皮膚です。自分のボディがこんな状態に!なんて、いけませんよね。


 

ワイヤーの変形はブラジャーを見てもわからない場合もあります。是非、ワイヤーの触診をしてご臨終ブラか否かをチェックしてください。ワイヤー部分をつまんで、ワイヤーに沿って左右に指を動かすと、健全なブラでしたらスムーズに指が動きますが、デコボコしているとそこでつっかかります。その場合、そのブラジャーは既にブラ機能を果たせないので着用はやめた方がよいでしょう。


 

ワイヤーが変形するのはブラジャーの洗い方と収納の仕方が大きな要因です。上の写真のご臨終ワイヤーも洗濯機洗いによって変形したものです。

ブラジャーは手洗いし、タオルドライした後に形が変形しないように整えて日陰干しをします。収納時も形が変形しないように留意して、窮屈につめこまないようにすることでブラジャー寿命を短命にせずに済みます。

 

ワイヤー会社の方に伺ったところ、ワイヤーが変形していない場合でもワイヤーの寿命は100回が目安なのだそうです。ワイヤーは身体の動きに沿うように前後左右に微妙に伸縮するのですが、その機能がなされるのが100回と。それも目安にしてみてください。

 

見た目が綺麗でも機能として成り立つかどうか、それがブラの捨て時の目安ですので。

 

 

最近はノンワイヤーブラも人気ですが、ワイヤーがなくとも生地の状態やカップの変形など、購入時と比べてどうか?ということが肝心ですので、使用年数よりも下着の状態で見極めましょうね。

 

下着は大切に扱うことで長持ちします。健全な状態で下着をキープすることは、結果、自分の身体を思いやることにもつながります。モノを大切にすることって、やっぱりよいことなのです。

 

日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー

下着美容研究家 湯浅美和子