アナウンサーで下着美容研究家の湯浅美和子です。

前回の下着美容塾vol.18にてブラカップの重要性に触れましたが、今日からカップ裏の目利き技について書かせていただきます。知っていると「こういうバストにしたい」を叶えるブラジャー選びができるようになりますので、ご興味ある方は是非、参考になさってくださいませ。

 

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ブラジャーを選ぶ時にカップ裏を見るということは、その日のプロポーションを美ボディ化させることに直結!スタイル美人に見えるか否かという点でかなり重要になります。

身に覚えのありませんか?同じカップサイズのブラジャーなのに、モノによっては太って見えたり、やせてみえたり、自分のスタイルが違って見える!そんな経験、私もブラジャーテクを学ぶ以前はありました。

 

仮に、C70と表示された同じサイズのブラジャーでも、フルカップ、3/4カップ、1/2カップと、カップ自体の面積が違えば、バストのルックスは違って見えます。そして、同じC70サイズの3/4カップを数枚比べても、カップ裏の作りが違えば、更に、造形性が変わってくるのです。それは、カップ裏が何枚の布をはぎ合わせて出来ているか?という点がポイントとなってきます。

まず、一番、わかりやすいカップ裏のパターンは、縫い目がまったくないタイプです。

 

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カップ裏に縫い合わせ、つまり、はぎ合わせがないので「ハギなし」と呼ぶのですが、「シームレスタイプ(モールドタイプ)」と、バストの「カップ部分が布や総レース1枚」になっているようなタイプに多く見られます。

「シームレス」というのは、seam(シーム=縫い目)が less(レス=ない)という意味ですが、インナー業界では通常、モールド加工という熱処理を施したブラジャーをシームレスブラと呼んでいます。

 

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要はTシャツや薄着でもアウターにひびかないようなつるんとしたブラジャーのことです。カップの形をした型に布地を入れ、熱を加えて布地を伸ばし、型に添った丸みをつけて加工するのがモールド加工です。シームレスブラ(モールドブラ)はカップの形のままのバストシルエットになります

ブラジャーが店頭に置いてある場合、モールドタイプはカップ部分の形が崩れることがないので、そのままの形がバストの形になると予想できるブラジャーです。裏を見ると縫い目はなく、お椀のようになっていて、その中にバストの膨らみ部分が収まるというわけです。シームレスブラはモールド加工で作られるのでモールドブラとも呼ばれています。最近のモールドブラは裏に「よせ」や「あげ」をアシストするパッドが施されているものも多く、バストを補正しながらカップの形にバスト印象を見せることを果たしてくれます。

 

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一方、カップ裏に縫い目がない「ハギなしタイプ」で、もう1パターン考えられるのは、「1枚布でできているもの」です。バストを覆う部分が1枚布やレース生地のみ。なんの縫い合わせもしていないものもハギなしタイプです。

このタイプはバストの造形性というよりも、デザインを楽しむ感じでしょうか。ヨーロッパの繊細なレースのハギなしブラをつけると、バストトップも透けてしまいますし、自分でもテレてしまうくらい色っぽくなります。感覚的なものですが、女性ホルモンのようなものが湧いてくる!そんな魅惑的な気持ちにさせてくれるブラジャーです。

 

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モノによっては、カップ下中央に短く、縦方向にダーツを入れて立体感を出す場合もあります。ダーツ入りでもなしでも、1枚布のハギなしブラジャーは自胸(ヌード時のバスト)通りのシルエットになりやすく造形性は欠けます。バストが垂れたらつけられないのでは?と、個人的には心配になってしまいますが、欧米の女性のようにいくつになってもエレガントにこのようなタイプのブラを身に着ける優雅さにも憧れたり.....。

 

日本では一般的にハギなしと言えばシームレス(モールドタイプ)を指します。つけた時のバストの形がわかりやすいだけではなく、最近では、軽さを追求した、丈夫なのにとても薄いシームレスブラジャーも発売されています。同じハギなしブラでも色々試してみるとダイエットなしで今よりスタイル美人に!理想のバストの形を探せますよ。

 

日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー 湯浅 美和子