☆閲覧注意☆
カズが俺の胸に額をつける
ちょっと震えてる?
力の入ったままの左手
強く握られたまま
「カズ」
「………………」
エレベーターが到着してレンが先を歩く
カズの腰に手を回し促すように後に続いた
インターフォンを鳴らせばすぐに開かれるドア
美羽に抱きつくレン越しに美羽がチラッと俺とかわやみて目が合い睨まれる
「レン。疲れたでしょお風呂入りなさい。カズ、智も上がって」
レンの荷物をリビングへ運び入れた
レンのいないリビング
ソファに座った俺とカズ
カズの足元に美羽が座る
「カズ、大丈夫。力抜いて」
握りしめたままの手をゆっくり解いた美羽が手のひらに残る赤く滲んた爪の痕を見てカズを見た
「何があった?レンよね?」
「あいつ、エレベーターでカズ突き飛ばしやがった」
「はっ?」
さっきの出来事を美羽に伝える
俺の話を全て聞いた美羽がひとつため息を吐いた
「カズ、大丈夫よ。カズと智の邪魔はさせないからね」
リビングの扉が開きレンが入ってくる
カズはレンの方を向かない
「レン!」
美羽に呼ばれ少し不貞腐れたレンがカズの前に立った