半導体製造の世界シェアと貿易収支

 

 半導体はかって日本が世界No.1でしたがが台湾セミコンダクタやエヌヴィディアなどいつの間にか外国にシェアを奪われてしまった残念な業界です。これは日本の政界、経済界の大きな失敗です。大きすぎる失敗です。

 

 半導体に限らず日本の貿易収支は2011年頃から赤字になり今はやや持ち直しましたが日本が輸出立国、貿易立国と言われた時代は終わりました。

 

 今の日本は国全体をひとつの家庭にたとえると労働による収入よりも支出のほうが多い状態。金融資産の収支で補ってはいますが人口が減少していくうえに一人ひとりの労働時間も減らそうというのですから、この先さらに家計が厳しくなるのは必然であり、社会に提供する価値が減っているのですから日本の存在価値が低下して円安になるのも必然です。

 

 それでも今までより不便な暮らし、ぜいたくのない暮らしを受け入れていくならそれも一つの選択肢ではあると思います。世界のトップクラスはあきらめてイタリアやギリシャ(ごめんなさい)ぐらいの国になる。現実に日本全体としては今、そういう方向です。

 

 ですがなるべく働きたくないという人が増える社会にはチャンスもあると思います。働いて商品やサービスを提供することの価値が高まるのであればよく働く人は今まで以上にその対価を得ることが出来る方向に変わっていくかもしれません。需要も減少するけれどそれより先にそれ以上に供給が減少している。今の物価高にはそういう側面もあるのだと思います。

 

 

  

  半導体業界における日本の激しい凋落 

 

  

  

   輸出と輸入は2011年頃に逆転して赤字に。

 

 

   

   日本の存在価値が低下しています。