八ヶ岳に来ております。

82歳の天外(てんげ)さんが主宰している「シン・コミュニティ論」に、

講師として呼ばれました。



最近は、母と同じくらいの健康な老人を見ると羨ましくなる。

足腰も強く、会話もはっきりしている天外さん。



さてホテルのTVで、

どうして「敬老の日」ができたのかを池上彰さんが解説していた。



レイビレッジの近くにある兵庫県の多可町で、


「戦後、自分たちのことでいっぱいいっぱいになっていて、

老人たちがないがしろにされている。

老人たちの知恵を借りながら、村作りしようよ」


そうして始まった「お年寄りの日」が、

3年後には、兵庫県が祝日に制定され、最終的には日本の祝日に。


シン・コミュニティ論で、

神戸にある「はっぴーの家ろっけん」の主宰の人が話していた。

多世代同居型のコミュニティ。

10代から100歳まで、全世代が住んでいる神戸のコミュニティ。

ZOOMでの参加になった理由は、

入居者の葬儀があったから。


輪島の地震で被災して、

肺がん?か何かで余命宣告されて、多世代同居のはっぴーの家に。

余命も宣告されたし、大好きなたばこを解禁。

1日に数十回、働いていた職場の話をするので、

みんなでその職場に遠足に行く。

余命を大きく超えて、最近亡くなったそうだ。



多世代同居型のコミュニティは、

老人と子供たちがみんなで暮らす。


「老人の知恵を借りて、村づくりを」


敬老の日を日本に灯した多可町の村長は、

老人ホームに老人だけ、保育園は子供だけ、放課後の中学生は核家族。


さて、天国で何を思うか。



「老人を敬いましょう!」と言わないといけない社会は、既に手遅れなんです。



その通りかもしれない。

老人たちが、村の中心でもなく、村のはずれでもなく、

村の普通席に座っているコミュニティ「ろっけん」のように、

日本が変わって行きますように。






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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、中学生の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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