過去が原因で、責められると本音を言えない私に対して今彼は言った。


「そんなの(過去)が免罪符になると思うのか?」


゛免罪符″ってなんだろう。

罪を許してもらうもの。


罪?


あなたは過去と戦ってる私を受け入れてはくれない。

そうだね、以前も確かそうだった。



気持ちが妙に冷めていくのが感じた。

私はこれでも必死に必死に過去を乗り越えようとしている。

苦しんで苦しんで苦しんでいるんだ。

確かに私の過去は人に誇れるものではない。

でも免罪符なんて言葉を使ってほしくない。


こんな私を受け入れてくれる人なんて世界中のどこにもいないんだと

再度実感した。



人は繰り返す――必ず。


正直に言おう。

浮気する人は必ず、必ず同じことを繰り返す。


どうしてそんなことが断言できるかというと、それは私自身がそうだからだ。

一人になると、とにかく怖くてたまらなくて、他のつながりを求めてしまう。


どうせ捨てられる、どうせ相手も浮気をしている、どうせ…

どうしても人を信用できなくて、無意識に自分を守ろうとしてしまう。

いつからこんなふうになったのだろうか。


自分が傷つかないように、傍にいてくれる人をつくってしまう。

体の関係にはなりたくないから、正式には浮気と言えないのかもしれないけれど。


私にとっての「浮気」の意味は、恋人の浮気や裏切りがわかったときのための

痛みを軽減するための自己防衛策。だってほら、自分も浮気してたら、「仕方ないか」って思えるじゃない。


人を信じることができないってすごく哀れで、悲しいね。


誰かを信じてみたいよ。


苦しい…


穏やかに生きたい、とは常々思っている。

でも簡単なようでとても難しい。


イライラしてばかり、文句をいってばかり。


「社会」というのはとても難しいところだ。

どう考えても理不尽な仕事を押し付けられても、それが命令である以上

やるしかない。今旬のドラマの半沢直樹みたいに、自分の信念を突き通してみたいが

実際はそうもいかないのが現実だ。


もどかしい。

いろいろなことがもどがしい。


上手に生きたいと思えば思うほど、深い穴に落ちていく気がする。




時間が経つにつれて「過去」が現実であったのかさえも薄れていく。

人間の脳というのは、嫌な記憶は忘れるように出来ている。

もちろん完全に忘れることは出来ない。それでも傷は少しづつ、少しづつ、長い長い時間を

かけて少しづつ癒えていく。


それでも今日だけは、通帳にあの人の名前を確認しに行くときだけは

どうしても過去に引き戻される。それは今でも変わらない。


なんで一番愛して信じた人からお金が入るんだろう。

慰謝料も今回でついに5回目を迎え、80万を切った。

まだまだ道のりは長いけれど、終わりは必ず来る。

頑張ろう、頑張ろう…




慰謝料残額 ¥79,0000

残り 19回

人を信じることができなくなった私にとって

今の彼を信用し、将来設計をしていくのはとても難しい。


「本当に先のこと考えているの?」

「真剣に考えているとは思えない」

「現実感がない」


彼がよくそう言うが、仕方ないと思う。

確かに今の私には、「将来」なんて空を掴むような想像は、出来ない。現実感もない。

なんの根拠もなく将来を誓ったり、想像をしたり、そういうことをして傷つくのはもう…こりごり。


「今」を必死に必死に生きる私にとって

将来のことどころか、明日のことさえも、想像することが難しい。


相手のことや周りのことを考える余裕も、前よりは出てきたけど

それでもまだ、自分のことで精一杯だ。



もうすぐ慰謝料の日だ。

嫌でもあの人のことを思い出す。