本日のテーマは、急性網膜壊死(きゅうせいもうまくえし)です。
これまでも当ブログにて、
網膜動脈閉そく症、
網膜剥離などの目の緊急の病気を紹介しました。
今回ご紹介する病気は
ぶどう膜炎と呼ばれる病気の種類の中でも感染性であり、ぶどう膜炎の診断された中でも1%程度とかなり珍しい、進行が早く失明にまで至る病気です。別名、桐沢型ぶどう膜炎とも呼ばれています。
ぶどう膜炎は多くの病気があり診断の難しい病気ですが、以前に当ブログでも概要を取り扱ったので、上記
からご覧下さい。
急性網膜壊死、、、かなり禍々しい名前の病気に見えますが、治療できないと、その通り禍々しい経過をたどることが多くあります。
症状として視力の低下、充血、ズキズキする眼痛、飛蚊症、視界の部分的な霧がかかった見え方など様々あります。
充血やズキズキは多少であれば放置する人も多いかもしれませんが長く続けばさすがに眼科受診しようかな、と思うはずです。
しかし「見えづらいなぁ」と感じているころには後遺症が残ってしまう状態にあるこの病気はたちが悪いと言えるでしょう。
眼科所見としては、黒目には豚脂様沈着物という斑点の様なものが見られます。また、目の奥、網膜の周辺部には黄白色の顆粒状病変(モヤモヤした病気部分)が出ます。
※眼科クオリファイより抜粋
進行すると黄白色部分はその他の黄白色部分と癒合拡大し、壊死した網膜が
網膜剥離を起こしていきます。中心に近い動脈(一部静脈)部分では下図のように血管に沿った網膜出血を起こします。
※現代の眼科学より抜粋
更に進行すると、網膜剥離は眼球全周に至り失明していくという流れになります。だいたい発症より1w位で失明に至ると言われています。
治療が遅れると壊死(不可逆性)した網膜は戻りません。それ故に基本的には予後不良と言われています。
原因は単純ヘルペスウイルスおよび水痘帯状疱疹ウイルスであることが分かっていて、目の中の液体を採取してPCR法にて早期診断が可能となっています。
治療はウイルスの種類や段階によって変わりますが、初期であれば抗ウイルス薬の内服とステロイドの点眼をし、硝子体混濁や網膜剥離に対しては硝子体手術を行う必要があります。
いずれにしても原因検索のためには採血など全身を調べる必要があるため大学病院などの大きな施設で検査、治療を行います。
個人眼科での診察において、様々な検査をして、ぶどう膜炎っぽいな、というところまでは見当がつくと思いますが、それが何か見当をつけるのは簡単ではないかもしれません。
ぶどう膜炎はそういった難しい病気です。
今回取り扱った病気もそうですが、緊急性が高かったり専門的治療が必要な場合は適切な医療機関に紹介状を書きます。
一般的に、視界の中の部分的な見えづらさは網膜剥離や眼底出血などどちらにせよ危険な病気が隠れている可能性があるので慎重になります。
そういった網膜剥離やぶどう膜炎などの緊急性が疑いがあれば散瞳の検査を行って目の中を見ることがあります。また、白内障を詳しく調べる時や糖尿病の方の眼底検診をする時にも散瞳をすることがあります。
散瞳は目薬を使って瞳孔を開くことで、一般的には、検査後、4〜5時間の間は見えづらくなりますので車の運転はしないで来院して下さい。
目の検診は、平塚市、満川眼科医院へ。
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