こんにちは。平塚市、満川眼科医院、中の人です。
今回のテーマは、学校健診の統計データです。
毎年行われる学校健診は平塚市教育委員会がデータ処理をして報告がされているのですが、眼科健診におけるデータの解析をしましたのでご紹介します。
平塚市は専有面積がそれなりに広く、小学校は28校もあります。人口密度に伴って学校は密集していますが、地図にピンを打つと下図のような分布になります。
中学校も入れようとしたらごちゃごちゃになったので小学校だけの表示になっています。
これだけ広範囲に分布していて、かつ学校の配置されている密度に差があるので、もしかすると地域差があるかもしれませんが今回の紹介では調べていません。
私だけかもしれませんが、近年メガネをかけている子供が増えたような気がしますがどうでしょうか?
2050年の近視人口の予想が出ていましたが、なんと30年後には全世界の半分が近視になると予想されています。
2000年の近視人口は14億人くらいだったのですが2050年には47億人くらいになるということ。
私の気のせいなのか、、、実際を確かめてみましょう。
まず、最初に小学生1〜6年生のA評価(視力1.0)を受けた確率とメガネ装用率男女別に見てみましょう。
横軸に学年、縦軸はパーセンテージを表しています。
男女共に学年が上がるにつれて視力の低下とメガネ装用率の増加が分かりますね。
また、女児の方が全体的なパーセンテージが高いですが、若年では女性の方が成長が早いからでしょう。また、メガネの装用率については病院受診率も女性の方が高いので総じて女子の方が真面目だから、でしょうかね。
続いて中学生の検診結果です。
年々A取得率は低下していき、メガネ装用率が増加していきます。
なんと半数以上がAを取得できていません。驚愕です。
そんなに中学生が眼科受診をしないような気がしますが、メガネ屋さんで合わせているんでしょうね。
毎年健診でひっかかると「またか」となって足が遠のくのは分かる気がします。
次に令和元年から令和5年までの小学生の健診の結果の移り変わりを示していきます。
男女で縦軸のパーセンテージのスケールを揃えていますが、比較しやすいように上限値と下限値を絞っています。
面白いことにA評価を取る率はあまり変わらなそうですが、メガネの装用率は年々上昇傾向にあるようです。
これは大手メガネブランドが増えたことにより、メガネを合わせるということの敷居が低くなったことが影響しているのかと思います。
眼科で合わせるよりもメガネ屋さんで合わせる方が強目に度数合わせすることが多いのでしょうかね?近視の進行は変わらないはずなのですが、、、。
次は中学生の令和元年から令和5年までの健診の結果の移り変わりを示していきます。
これほどAの取得率に差が出ているとは思いませんでしたが、体の成長と思春期の行動の変化なども関係しているのでしょうかね??















