本日のテーマは、網膜動脈閉塞症(もうまくどうみゃくへいそくしょう)です。
目における血管系の病気ですが、場合によっては発症から半日で目が見えなくなってしまう恐ろしい病気についてご紹介します。
当ブログを読んでくださる皆様は脳梗塞という病気のことをどのくらいご存知でしょうか?
とっても簡単な話、脳の血管が詰まって体の麻痺や言語障害、最悪死に至る恐ろしい病気です。
詰まる、と端的に言ってしまうと分かりやすいですが、フワッと曖昧な表現になりますよね。
高血圧、糖尿病、脂質異常などが原因となり、いわゆる血栓が動脈を通って流れていき、細くなった血管に詰まって閉塞してしまう病気のことを言います。
血管が詰まるのは脳だけではなくて、全身の至る所で起こる可能性があります。つまり目の中でも同じ様なことが起こる可能性があります。
網膜血管閉塞症と呼ばれますが、今回はその中でも動脈血管の"詰まり"の話になります。
高齢者の血栓、塞栓などがある方、若年者でも膠原病などの重度の血管炎がある方に起こる可能性があります。
目の中には沢山の血管がありその中を血液が流れています。動脈を通って酸素を運び、毛細血管から目の細部に栄養を届けた後、静脈を通って心臓に戻って行きます。
もし仮に、動脈がせき止められたら、栄養が届かない状態になります。
目の中にフォーカスすると、網膜虚血(血が流れていかないため栄養が届かない)部分は酸欠になり、時間が経てば細胞は死んでしまいます。
こうした動脈閉塞症は血管内の血栓が詰まったり滞留したりする場合や炎症により血管が狭くなり血流を妨げてしまう場合などにより起こることがあります。
さて、目の動脈血管は目と脳を繋ぐ視神経管(ししんけいかん)を通る網膜中心動脈を通るものがほとんどですが、閉塞部位によって重症度が変わります。
中心動脈が詰まった場合は網膜中心動脈閉塞症、網膜の周辺部動脈が詰まった場合ほ網膜動脈分枝閉塞症(もうまくどうみゃくぶんしへいそくしょう)と言います。
網膜分枝閉塞症は周辺視野が欠損する事で気づく事があります。網膜中心動脈閉塞症は急激な視力低下が起きます。
どちらも緊急を要しますが、中心動脈閉塞症は失明の危機です。
一般的に、動脈閉塞症は発症から4時間以内に閉塞を解除しなければ予後不良になると言われています。具体的には視力不良、視野欠損などが不可逆的(元に戻らない状態)になります。
発症早期(およそ半日以内)では、血流の回復を期待して、幾つかの処置をすることがあります。
眼圧を下げる処置として眼球マッサージや前房穿刺(ぜんぼうせんし;角膜から小さな傷をつけて水を抜く操作)、眼圧下降の薬剤の使用。
また、血管拡張を目的として、内服薬や血栓融解薬を点滴することもあります。
緊急の病気は治療に辿りつかない、間に合わないという事が得てして多くあります。残念ながら動脈閉塞症はそれが多く起こる可能性がある病気と言えるでしょう。
視力や視野が失われてしまうのは悲しい事なのです。
しかし目の処置が終わっても、実は、この病気はまだ終わっていません。
脳に血栓が飛べば脳梗塞、心臓に飛べば心筋梗塞、、、つまり全身疾患、どこでも起こる可能性があ
ります。
網膜動脈閉塞症にかかった患者さんの十年間の追跡調査をすると、発症後脳卒中が発症した確率が2倍になったそうです。
目は全身ともつながっています。
QOL(quality of lif)、QOV(quality of vision)と、生きている限り、その質を求めるものですが、失う前にしっかりと治療、また予防するためにも正しい知識を持つことも大事なことかもしれません。
目の検診は、平塚市、満川眼科医院へ。
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