こんにちは。満川眼科医院、中の人です。
今回のテーマは、外傷です。
当院にもスポーツ眼外傷の子供たちは多くいらっしゃるのですが、理由は様々です。
休み時間でふざけていたら頭がぶつかった、とか、遊んでいて指が入った、とか、授業中にボールがぶつかった、とか。
これらは問題ないことがほとんどです。でも打ち所が悪いと角膜を傷つけたり、斜視になったり、目の奥の網膜を傷つけたり、更に奥の方の視神経を傷つけたりすることがあります。
とってもとっても珍しいパターンですが筋トレをしていて、あまりにもいきみ過ぎて眼底出血をしてしまうこともあります。
まず、学校から報告がある外傷発生時の状況について、小学校、中学校、高校と特徴のある環境で起こっているようなので見てみましょう。
小学校では、授業中にて28%、休憩時間にて48%がほとんどを占めていて、先生の目の届かない休憩時間での無茶がきっかけで起こる外傷が多いようです。
中学・高校では部活動に51~59%と多くを占め、授業中は小学校とほとんど変わらない25~22%くらいの受傷率でした。
次にどのようなスポーツで外傷が起きるのかを見てみましょう。
小学校では球技にて36%、体操にて28%、陸上にて15%とほとんどになりましたが、中学・高校では球技が74~81%を占めました。
つまり学校では球技を行う時の外傷が圧倒的に目立ちます。学生は球技を全力で楽しんでいるのでしょう。
では次に、目のケガについてみてみましょう。
日本中学、高校体育連盟に報告されている部員数と受傷した目の数の比率で比べています。
子供たちはどんな球技で目を怪我するのか、中学・高校生では多少種目が変わりますが、どちらも共通していてダントツに多いのが野球(ソフトボール)です。次にハンドボール、ラグビー、バドミントン、サッカーがだいたい同じくらいの確率です。
わたくしとしては、中学生で誰がやっているの??と疑問を持つラグビーの受傷率が気になるところですが、そもそもn数が少ないので振れ幅が大きいのかもしれませんね。
最後に、スポーツ眼外傷で怖いのは重症度です。残念ながら障害が残ってしまうこともある外傷も少なくないですが、野球・サッカーがとても多く重傷者が出ています。これはこの2つの競技を行う人口が多いからでしょう。
原因はあまりにも多くのシーンで起こり得るので一概に何を気を付けなければ、ということは難しいのです。
対策としてはスポーツゴーグルをするとかもあるのですが、サッカーをしていてゴーグルをするのは現実的ではないし、スポーツは不慮の事故が多いので全てを防げるわけではないですから根本解決は難しいですよね。
でもどんな場面に事故が多いなど声かけなどをして対策できることはやったほうがいいと思います。子供たちの目のためにも小さいことでも気にかけてあげられると良いですね。
怖い話もいくつかありましたが、受傷時の状況が分かると診断や対応が早く出来ますので、冷静に何が起こったのかを考えて、適切な医療機関で対応をしてもらいましょう。
目の検診は、平塚市満川眼科医院へ。
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