こんにちは。平塚市、満川眼科医院、中の人です。
今回のテーマは、目の生活環境です。
人類の宇宙ステーションの活動報告、生体実験についてJAXAのホームページでも紹介されています。
また、2000年以降、国際宇宙ステーションにて多くの人(宇宙飛行士)が生活をして、そのうえで起こる人体への影響を報告した論文もいくつか出ています。目に対する影響の報告もありましたのでご紹介します
理系子供の夢ランキングでは宇宙関係の仕事が挙がるそうですが全体のランキングとしては下の方。ちなみに中国の子供の夢では上位に選ばれるそうです。
これまで宇宙から帰ってくる飛行士たちは英雄のように扱われ、人類のヒーローとしてTVで登場します。プロスポーツ選手と同じですね。
そんな宇宙関係の仕事の花形は宇宙飛行士ですよねしかしもちろん宇宙飛行士は簡単になれませんし、なってからも大変なことがいっぱいです。
宇宙空間における長期滞在をした飛行士達の60%は、帰還後に見えづらさなどの眼科領域のトラブルを訴えるそうです。これらのトラブルを総称してSANSと呼ばれています。
報告のあった目の異常は次の通りです。
視神経乳頭浮腫:脳と目を繋ぐ管の入り口部分が目の内側に盛り上がる。
視神経の伸長:脳と目を繋ぐ管が長くなる。
眼球の扁平化:目の奥行が縮み、眼軸(目の長さ)が短くなることで遠視化する。
脈絡膜ひだ形成:一般的には黄斑変性症に伴う症状で起こる脈絡膜の変形のこと。ものが歪んで見えることもあります。
軟性白斑:網膜の毛細血管の虚血(血が通らない)状態。動脈血管閉塞症におこりやすい症状。
聞きなれない名称が多いかもしれないですが、軽度であればどれも問題は起こらないものです。
しかし重症であれば、失明につながる病気もあります。。。
わたくしは眼軸が長く、近視なので宇宙空間で多少短くしたいものですが、、、変性症や血管閉塞症は嫌ですねぇ、、、。
重力変化による頭蓋内圧の上昇や二酸化炭素濃度が影響しているとのことでしたが、そのような環境で人間は耐えられるのでしょうかね???
JAXAの地上実験ではマウスを使っていくつかのケースを行っています。
月と火星の仮想重力負荷の実験でしたが全数無事に帰還したそうです。環境の変化でも生きられるということですね。
ですが、、、目はどうだったんでしょう
人類の安定した宇宙生活には長い道のりがありそうな気がしますが、移住計画があるのか、、、宇宙空間で生きていける環境づくりが日々研究されているようです。
そんな日が来ないといいですね
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