こんにちは。平塚市、満川眼科医院、中の人です。
本日のテーマは、屈折異常です。
以前、👉屈折異常①にて、近視、遠視、乱視を総称して屈折異常と言うこととその検査機器について説明しました。
今回はそもそも近視って何なの?乱視って何なの???みたいな話をします

人が物を鮮明に見るために目の網膜に鮮明な映像を届けなければ世界はピンぼけの世界です。
それは位置だったり、距離だったりを調整することにより改善するわけですが、、、
この話を続けて喜んで読み進められる人はかなり変人だと思います

なので、簡単に雰囲気説明の後に正式な物理の説明書きをしていきます。
さて、では早速簡略化してみます。
人は基本的に近くを見ることが得意です。赤ちゃんも近くの物を見ることを始めます

近くは見えるがしかし、と頑張っても遠くを見ることが難しい人もいますが、これを近視といいます。
遠くがしっかり見えるタイプは遠視、もしくは正視といいます。
老眼、老視という言葉も知っているかもしれませんが、これは近くにピント合わせる力が弱くなった状態をいいます。
また、生き物が見ている世界は360度の視界がありますが、水平だったり垂直だったり、ある軸方向に見えづらさを感じるタイプを乱視といいます。
図解します。
ここからは物理の時間ですよ

「遠くが見えづらい」「近くが見えづらい」
これらの状態は網膜にピントを合わせられていない状態であり、光が集まる位置が網膜以外にある時です。
そもそも目は光を集める屈折力の強いレンズが二枚付いています。角膜と水晶体です。
この二つのレンズを使って網膜に焦点を合わせるように頑張って調整をしていきますが、屈折異常があるとうまく合わない状態を生じます。
5m先の物体を見た時に網膜にピントが合わず、網膜より手前側にピントが合う状態を近視といいます。
理解をお助けします。
レンズを使わなくてもピントは合います。近視の目は網膜の手前にピントが合うので、その分、目に物体を近づければいいわけです。
また、網膜より奥側にピントが合う状態を遠視と言います。多くの人は調節力により網膜上にピントを合わせることができますので自覚症状はありません。
図の通り、凸レンズにより網膜にピントが合います。水晶体も凸レンズですので調節により同じ機能があるわけです。
正視という言葉も出ましたが、これは網膜面にぴったり焦点が合う状態のことをいいます。もちろん目以外のレンズは必要ありません。
先にも述べましたが、生き物は近くを見るのは得意です。
網膜より後ろ側にピントが合う状態は調節という水晶体のレンズの力により見ることができますが、近視のような網膜よりも手前側にピントが合う状態では自力で物を鮮明に見ることは出来ません。
その為、近視の人はメガネやコンタクトをしますが、若い遠視の人はそれらが必要ではないことが多いわけです。
次は乱視ですが、これは少し面倒な話です。
これまでは横から見た画像、2Dで説明できましたが、乱視は斜めからの面、3Dでないと説明ができません。
円には真ん丸の正円だけでなく、ラグビーボールのような楕円もありますが、人の目はほとんどが多少楕円型をしています。
そうなるとどうなるのか。。。
楕円の頂点を結ぶ軸とその垂直方向は屈折力が異なります。
下図を見てみると、水平方向と垂直方向で焦点を結ぶ位置が異なっているのが分かるかと思います。
※屈折異常とその矯正第6版より抜粋
見え方としては、その軸方向に対してダブって見えるかぼやけて見える感じになります。
どうでしょうか。図を入れて頑張って説明してみましたが、、、眠くなったでしょうか???
少しでも皆様の理解に役立てたら嬉しいです

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