年収600万円以上の男性は、首都圏人口の「5.7%」です。 | 国際秘書 人材育成コンサルタント 能町光香 オフィシャルブログ

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18万人以上の方々に読まれている『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』著者が綴るメッセージ

2015年の就活が12月1日より、解禁いたしました。

女性でも男性でも、一生働き続けるのは当たり前となってきました。
女性が専業主婦になる、という選択が可能だった時代とは異なります。

女性が、妊娠・出産・子育て、という出来事で一時的に働かなくなる
ということがあっても、「一生働き続ける」のは、大前提となります。

リサーチによると、結婚適齢期の男性で一家を養える年収600万円
以上の人は、首都圏でも「5.7%」しかいないそうです。

またその「5.7%」の男性と出会っても、リストラに会うとか、病気に
なるとか、離婚をするとか、そういった可能性もあります。

秘書もまさに、そうですよね。

秘書として、任務についた企業でキャリアを重ねていく人、
また転職によって、秘書としての職務を広げていく人、
新しい働き方をする秘書を目指す人。

それぞれの形で、ワーク・スタイルが生み出されていくと思われます。

たとえば、企業内秘書の話しでいうと、
大企業のトップマネジメント層に付く秘書は、男性でした。
特に、秘書室長のように、大手日系大企業の秘書はそういった選択がさ
れています。従来は、男性のほうが離職率が低い、家族を養うのは男性
といった風潮などが、企業にとって男性優先の出世文化が構築されてき
ました。

秘書業務のナレッジ(知識、経験、スキル)の観点から考えても、
離職による企業内ナレッジや機密情報の流出のリスクや、企業ノウハウ
の蓄積を考えると、男性に最重要事項を託すのが、ロジック的には正し
い在り方だったのかもしれません。

ただ、これからは女性であっても、「一生働き続ける」ということを
前提でキャリアを組み立てていくとしたら、一体、秘書の世界はどう
変わっていくのでしょうか。

女性秘書ならではの考えと行動で、また女性特有のライフスタイルにそ
った組織イノベーションが行なわれるような予感がしています。

秘書は、企業のバリューチェーンにおいては支援組織の一部となり、企
業のコアコンピタンスとならないと、言われていますが、企業カルチャ
ーを形成する担い手にはなるでしょう。またバリューを生み出すための
「バリュー・クオリティー・コントロール」のようなハブとしての秘書
は、今後必要とされてくる可能性があります。

経営戦略、財務戦略、営業部隊以外は、すべて秘書の仕事(このとき、
秘書というネーミングはすでに既成イメージを超えていますが)という
時代が来るかもしれません。

そのとき、以前、秘書として働いていた方たちのリソースをフル活用
するときがくるのかもしれませんね。