吉田みつひろです。


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本当にありがとうございます。


先日12月22日付、二井知事と福田市長が防衛省に対し、


米軍再編に関する見解を問いただした内容と


それを受け、同月26日に防衛省地方協力局長名にて


回答がありましたので内容を掲載します。


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米軍再編等に係る防衛省の見解について


 山口県及び岩国市は、この度の在日米軍再編に係る厚木基地から岩国基地への空母艦載機の移駐については、当初、「騒音のたらい回し」として反対しておりましたが、再編の目的は、抑止力の維持と沖縄を中心とする地元負担の軽減であり、個別の再編案は全体としてパッケージであると国から説明を受けてきたことから、国の外交・防衛政策を尊重し、これに協力する立場で対応してきたところであります。



 また、米軍再編問題に対しては、「これ以上の負担増は認められない」「普天間基地移設の見通しが立たないうちに、厚木基地の空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」という県・市共通の基本スタンスで対処してきたところであり、去る11月17日の政府要望時には、防衛大臣に対し、このような県・市の米軍再編問題に対する基本スタンス等を申し伝え、国の誠意ある対応を求めたところであります。



 言うまでもなく、外交・防衛政策は国の専管事項であり、米軍再編を進めるに当たっては、国と自治体がお互いの立場を尊重し、その信頼関係の上に立って、まずは、国が地元に対し、十分な説明を行い、理解と協力を得る必要があります。



 さらに、地元には、安心・安全対策や地域振興策、海上自衛隊の残留など、解決すべき多くの課題も残されていることから、国の責任において、地元の要望を十分受け止め、理解と協力を得るための更なる努力が必要であります。



 つきましては、下記について、防衛省の見解をお示しいただきますようお願い申し上げます。


≪防衛省≫


 日頃から、岩国飛行場の安定的な使用に対する御理解と御協力を賜り、感謝申し上げます。

 さて、平成23年12月22日付け貴書簡により照会された標記について、下記のとおり回答します。


               記


1 岩国基地に係る米軍再編問題については、「これ以上の負担増は認められない。普天間基地移設の見通しが立たないうちに、厚木基地の空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない。」という県・市の一致した基本スタンスを尊重した対応を行うこと。


≪防衛省回答≫


 防衛省としては、貴県及び貴市のお考えについて、重く受け止めている。

 また、地元の置かれた状況は十分に理解しており、これ以上の負担増をお願いする考えはない。

 いずれにせよ、防衛省としては、普天間飛行場の移設についても、また、空母艦載機の岩国飛行場への移駐についても着実に進めていきたいと考えており、空母艦載機の岩国移駐のみを進めるという考えはなく、貴県及び貴市の御懸念されるような事態にならないよう全力で取り組む考えである。


2 具体的に空母艦載機部隊の移駐等と実施する際には、国の責任において、あらかじめ地元の理解を得て進めること。


≪防衛省回答≫


 防衛省としては、空母艦載機の移駐等について、今後とも、貴県及び貴市の御理解をいただきながら進めてまいりたい。


3 安心・安全対策、地域振興策等の地元要望については、最大限配慮すること。なお、海上自衛隊の残留については、早期に決定を行うこと。


≪防衛省回答≫


 防衛省としては、貴県及び貴市からの安心・安全対策、地域振興策等に係る御要望については最大限努力してまいるとともに、海上自衛隊航空部隊の岩国残留については、御要望も踏まえ検討してまいりたい。

                           以上