昨日北千住での《イル・トロヴァトーレ》の公演が終わりました。
公演までは色々考える事もあり、調子を崩したり落ち込んだりした時期もありましたが終わってみればあっという間だったなぁと思います。
キャストのみなさんはみんな良い人でした。稽古中、僕は思った事ガンガン言っちゃってたので気を悪くされた事もあったかも知れないですが最後まで仲良くして下さって良いチームワークで臨めたかなぁと思います。ありがとう。
昨年秋からオペラセリア(悲劇的な内容の作品)に触れる機会が増え、これから若い頃のレパートリーから少しずつ変化して行くのかなと思っております。そんな中昨年まで通って居たSアマデウスのオペラ研修の際に言われた演出の粟国さんの
『カーテンコールの話』を思い出しました。
【カーテンコールは責任を取る場】
日本ではブーイングが一般的では無いですが海外の公演ではそういう事が頻繁に起こるとのこと。何となく公演が終わった後に拍手をもらって嬉しいなぁとグダグダになってしまいそうですが、この話を聞いてから、『お金を取る公演』に出演するプロとしての姿勢を問われてるんだなと思う様になりました。
安く無いチケットを買って聴きに来てくれてるお客様に自分の出来る精一杯を提供するのは当然で、それを観て評価される、喜んで頂ければまた来て下さるかもしれないし、ダメだったらもう二度とオペラを観に来ないかもしれない。。。だから『自分にとって挑戦です!』みたいな姿勢では舞台に乗ってはいけないんだなと思う様になりました。
今回、楽しんで頂けたかドキドキしながらご挨拶に行った終演後、お客様に『良かった』と言って頂けてとても安心しました。救われた気がします。
観に来て下さった皆様、ありがとうございました。
またトロヴァトーレを歌えると信じてこれからも頑張ります!



