↑の事件後に原麻希は警視庁捜査一課十三係の係長(警部補)になり、背望会リクルーターの専任捜査を任されましたが、初日で部下はいなくなりました。↑でわかったのは背望会が保険金殺人をしていたこと。ところが、麻希がその事についての情報提供を受けていた喫茶店に車が突っ込んで来て身体に硝子が…その現場の凄惨さから部下が去っていってしまいました。ただ一人を残して…
残ったのは茶谷という一風変わった刑事。麻希が事故にあった日、彼は家庭の事情で実家に帰っており凄惨な現場を見ていませんでした。その彼が作成した可視化されたリクルーターの目撃情報を追うと、二つの傾向がみられ、一つは歌舞伎町(風俗店)でしたが、もう一つが…警察官舎のある地区でした。これは警察内部に協力者がいる、ということ。

埼玉県朝霞市の荒川河川敷で男性の焼死体が発見され、側にあった遺書から遺体は「背望会リクルーター日浦和也」と確認。が、遺書は比べるものがないために筆跡鑑定が出来ない。何より自殺に使ったならガソリンが入っていた空のポリタンクがあるはずだが…ない。リクルーターと何回も接触している麻希には納得できない何かが…
それに捜査一課長と警視総監がなぜ現場にいるのか、わからない事だらけだった。

公安の広田達也(元彼)のすすめで「警察婦人会」に出席した麻希は、そこで渡辺警視総監の娘と知り合う。彼女は娘の結芽を連れてきていてその娘が、菜月(麻希の娘)と同い年で2人とも「エリカ」という海外ドラマが好き、ということで話しがはずみ、夫の職場も同じだとわかると彼女は夫の名前を教えてくれた。だが、麻希はその職場が実際にはない事を知っている。何か訊かれたときに使う公安の職場。だが、夫に訊いてもそういう名前の職員はいないと言われる。

麻希と茶谷は伊達捜査一課長のすすめもあって日浦の出身地、北海道へ飛んだ。その前に焼身自殺したという兄についての話しを聞くことに。大学病院勤務だった兄は自分の過去がバラされた事で大学を辞め、北海道の自宅で焼身自殺したというが、自殺は過去がバラされてから2年後の事だったという。2年…
北海道での話しは悲惨なもので、辛い子ども時代だった事がわかる。そして兄弟が暮らした施設で話しを聞き、アルバムを見ていると…そこには奈良県の海天村の吊り橋が写っていた。やはり、リクルーターには土地勘があった。麻希は奈良県警の吾川に連絡して、彼等が海天村で接触した人物の中で現在、警視庁に勤めている人間はいないか調べて欲しいと依頼した。

そして、広田から「続・背望会」と名乗る人物から新たなテロ予告が入ったと連絡が。要求は「アゲハの72時間以内の解放」
アゲハについては↑で。
麻希と茶谷は急いで東京に戻る。

麻希の娘の菜月がリクルーターからもらったという「エリカのピアス」。それと同じ物をある人物のHPで麻希は見つけた。ピアスの鑑定結果で唾液成分があったことからこの人物のDNAが入手できれば…

そして、エボラウィルスによる「バイオテロ」を予告され政府は「非常事態宣言」を出し、東京は混乱を極める。そんな中、吾川が上京して来た。麻希に依頼された件がどえらい事になるかもしれない、と言って…
↑ここで登場した人物が海天村で何があったかを証言していきます。そして、リクルーターが何者なのか、ようやくわかり、犯人逮捕に向かった麻希でしたが…


全ては徒労に終わりました…
裏切られた…その中には麻希の夫もいました。そして、何より麻希の正義感は政争の具とされました。



世界が平和でありますように…
コロナと熱中症に気をつけて…

〈追記〉
このシリーズに登場するアゲハはテロリスト。
記述として、テロリストアゲハを支援する人間が多いとありました。安倍総理を暗殺した人物も同じような状況。犯罪者に対して支援する人間は少なからずいる、と聞きます。
ある事件の女性死刑囚(確定)にも同じでした。彼女は午前と午後の公判で洋服を着替えるとあり、支援物資もかなりと聞きました。裁判の傍聴をされたライターの方です。よかったら。