5月にWOWOWで放送されたのを観たのですが…

…………………でした。基本的な線は抑えてありましたが…私にはどうにも響かない映画でした。

日本映画ってこんなに暗い?(画面が)と思い、どうしてこうなったかは原作を読んで、ってことか…と感じて終わりました。


う〜ん、と思ったのも忘れた頃、原作者の凪良ゆうさんのインタビュー記事を読んで、納得したものがありました。私が読んだ作品を通して思ったのは凪良ゆうさんの書かれる愛の形って「いびつ」だということ。世間からは認め難い形の愛を書かれる作家さんだと。それがご自分の育った環境、人生から来ていることが分かると、それで…と。凪良さんの作品には所謂、一般的な母親像は出てきません。どこか…違う。凪良さんのお母様は12歳のときに家を出ていかれてしまい、母子家庭だった凪良さんは一人に。『流浪の月』にも同じような場面がありました。その後、結局は施設に。そこでの生活。高校は1年で中退して働いても収入的には苦しい。だけど、連絡が取れた母親に仕送りをする。このあたりは『汝、星のごとく』に通じるのかもしれません。見捨てたくても見捨てられない。親子だから。凪良さんもある意味でヤングケアラーだった…


私は『流浪の月』は母親の物語でもあるって思っていたので、更紗、文、亮の母親や伯母についてもっと描いて欲しかった。文についてはありましたが…それだけでは…表現しきれないと思う。




そして、私が疑問に思った作品、

これは…リセットかな。また、最初から…


凪良さんを支えていたのは、「物語」。お話しを読むことだったそうです。そして、新しい創作の扉を開けられた、そう感じました。



世界が平和でありますように…

コロナと熱中症に気をつけて…大阪は今日は36度です…暑いです。