去年読んだ作品の中で一番気に入った本です。私が読んで娘が読みました。娘のお気に入りは「光ちゃん」。ぴかちゃんです。主人公の花菱英一君の弟です。娘は光ちゃんが作った「コゲパンちゃんのちぎり絵」を想像するのって。「ゴプラ」はどうなったかな?とか。二人でイロイロ話しました。英一君はまあまあ好き。店子力君は好きじゃないと言っておりました(母は力君好きです)。
で、母は誰が好きかと聞くので、「不動産屋のお姉さん。坂本さんだよ。」と。光ちゃん兄弟の間には女の子がいましたが病気で亡くなりました。このことが花菱一家を風変わりにしてしまったようです。お母さんは自分自身を責めてるのに、親戚中からも責められました。お父さんはお母さんの為に全ての付き合いを辞めます宣言をしました。それを聞いて坂本さんは「あっちゃいけない事だから。子どもが先に死ぬなんて事。だから責められる」と。私はこの言葉が胸に響きました。大震災では沢山の子ども達が亡くなりました。あってはいけない事がおきました…。
坂本さんは自殺未遂を繰り返します。それが彼女の母親への 気持ちなのかも知れません。(複雑な環境下に育ちました)
娘にはこの言葉はまだ響かないようです。表紙の鉄道の写真が菜の花畑で、二人とも大好きでした。
娘は鉄男君に興味を持ったようで「乗り鉄、撮り鉄あとは?」、「わかんない。模型作る人だったような」と私。二人で同じ本を読む事は実はあまりなく、今回は久しぶりでした。お互いに意見を言うのも楽しく、一生懸命話す娘を見るのも良かったです(お喋りですが説明は下手なので)。
亡くなった子ども達の魂が安らぐようにと願ってます。お母さん達も。
「小暮写眞館」は魂の響きあいのような作品でした。

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