興味はあったけどとっつき難いかな?と思っていましたが、とっても面白かったです。今、この時だからこそ強く感じたのかも知れませんが、「危機管理」について勉強になりました。
作者の佐々さんはテレビでよく拝見してました。最近では尖閣諸島の事件で。本書では「阪神淡路大震災」の事も書かれてあり、当時の村山内閣の対応が少しわかりました。村山総理は一人だったんですね。補佐官の人達の仕事は何だったんでしょうか。村山総理に危機管理について説明とあり、それを命じたのが後藤田さん。いつも国の事をあんじていたと書かれてました。「アメリケア」という言葉がこの章にありました。今回の大震災でも聞きました。アメリカ最大のボランティア団体。阪神の時も物資を送って下さってたんですね。それを外政審議室長が断ったから佐々さんが受け取ってたなんて。何が理由で断ったんでしょうか。知りたい。
「えひめ丸衝突沈没事故」についての章も興味深いものでした。解決策が佐々さんの意見だった何て初めて知りました。今年は事故から10年でした。テレビで慰霊祭を見た記憶が蘇りました。艦長さんもインタビューに答えられてました。
9・11の時にアメリカにいらっしゃってたなんて(石原都知事も)、巡り合わせがすごいですね。このあと「首都圏フィーマ」が出来たと書いてありました。原案起草が佐々さん。これは今回の大震災でどう機能したのか知りたいと思いました。
全編にわたって後藤田さんへの思いが伝わり、同時に奥様幸子さんを大事にされてるんだなと感じました。
「後藤田五訓」、今はどうなんでしょうか。

雨に濡れて
涙をかくして
胸を叩く
大丈夫って
言い聞かせる 何度も

Pray for Japan