これは利尻島が舞台の作品です。自衛隊が関係してくる内容なので話すのは難しいですね。特に今は 。発表されたのは12 年前です。この頃の日本では何があったのか。作品にも出てきますが「テポドン」発射です。続いて防衛庁の汚職事件がおきています。先生はプロット無しで書かれるので方向はどんどん変わり「旅情」から、「有事の際の国民の覚悟」になりました。今の日本は3月11日を境にして別の覚悟が必要となり、自衛隊の存在感は増しました。有事は「原発問題」に変わり、東北地方の復興を急ぎ、国民が今出来る事をしなくてはなりません。「日本は負けない。」 みんなこの思い一つです。被災された方が「自然が相手だから。人を恨まなくていいから。」と言われてました。この言葉が重いです。必ず必ずと思います。
本文中に「九人の乙女の碑」というのが出てきます。これは稚内公園内にあるそうですが、偶然この映画が上映中止になった(多分)という記事を読んでいたので、心にすっきりしないものが残りました。サハリンは世界地図では白色。そこで何があったのか。息子はその色が何を意味しているのかも知らないという。
世界はどうなってしまうのか。日本はどうなって行くのか。 「覚悟」が必要になるんだろうか。

風の音
強くて怖い
聞こえる
あれは叫び声?
それとも泣き声?

Pray for Japan