2019年5月7日

ルクセンブルグ ハーブティー、オイル、ビネガ作り

 

 

   

   春に摘んだばかりの庭のハーブ達

 

    

 

はや5月です。 日本では天皇陛下御退位と皇太子殿下の天皇ご即位により、新たな年号“令和”の始まりです。

 

令和は、万葉集「梅花の歌」序文の「初春月、気淑風」から出典とのこと、  

意味は、「初春のおめでたい月に、気が良く風が和ぎ穏やかである」
 

漢方や針灸の中医学の最古書 「黄帝内経(こうていだいけい)、霊枢」のなかにも 「知迎知随、気可令和

意味は、「経絡の気の流れを良く知って、それに応じ、気の流れを穏やかにすること」

 

二つの古書とも令和は気に関連する言葉です。その古書をふまえ、

一人一人が、梅の花が開花するように希望を持ち、自然の気の流れを感じて穏やかに生きれば良いのではと思いました。

なので、今回の JLAのハーブ講座は、お忙しい現代だからこそ、毎日の生活の中で、ハーブやスパイスを手軽に料理に使い、薬草を通し自然の気に触れ、健康維持の手助けになるように努めました。

 

昨秋、ハーブを収穫し 乾燥させたドライハーブを準備しておきました。

 

 

 

 

 

 

さて、ハーブとは薬草 メディカルハーブのこと、漢方では生薬と言いますハーブのミント、シナモン、オレンジピールを、生薬では薄荷、桂皮、陳皮と呼びます。スパイスの レッドペッパー、ターメリック、クローブを生薬では唐辛子、宇金、丁字と呼びますので、ハーブ療法と漢方とは、同じ植物を使っている訳です。

 

ハーブの効果 「あなたが名医」の116頁~参照

 

植物は空気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水を、太陽の光で ブドウ糖を作っています。(光合成)

 

光合成  二酸化炭素 + 水 → グルコース + 酸素    CO2 + H2O = C6H12O6 +O2  

            

そのブドウ糖から、炭水化物(デンプンやイヌリン)、脂質脂肪油、樹脂、タンパク質、ビタミンなどの植物が必要な物質が合成されます。(一時代謝産物)

その過程で, いろいろな防御物質の植物化学成分(フィトケミカル 抗酸化酵素)も合成されます。

(二次代謝産物)  ⇒ メディカルハーブ

 

 フィトケミカル(植物化学成分)とは、移動できない植物が自分を外敵から守るために放つ 香り、味、色のことで、

抗酸化酵素を含むカロリーゼロの自己防御化学成分です。

例えば、甘い香りや味、きれい色は虫を呼び受粉させる性フェロモンであり、嫌な香り、苦み渋みの味は虫や動物から食べられないための警報フェロモンです。濃い色には紫外線をカットします。

 

そして、植物ハーブ一つだけでも、100以上のフィトケミカル(植物化学成分)を含み、相互に補い、作用はまろやかですから、しみ、しわなどの老化や、ガンなどの成人病の原因となる活性化酸素を除去する手助けをして、健康に良いです。

 

 

スパイスの効果  「あなたが名医」の44頁~参照

 

カレ―粉は多種類のスパイスの混合です。どれも香り、味、色が強く、抗酸化酵素一杯で、老化や成人病の予防になります。

暑い国でカレーを食べるのは、食欲を増進させ、食べれば体が熱くなり汗をかき体温も下げます。

その上、スパイスは、殺菌作用があり、食品を長持ちさせます。

  

 

 

 

 

 

今日の講座は、最初にハーブティーのブレンド作りです。

 

 

   エキネシア、ローズマリなどで朝の活力を!

 

 

 

 カモマイル、バレリアンを使い リラックスと安眠を

 

 

 

  ローズ、ローズヒップ、ハイビスカスで 美容と疲労に!

 

 

 カレンデュラ、菊芋などを使い、糖尿病や健胃に

 

 

  ラベンダ、タイムなどで、肺や腎臓のお掃除に!

 

 

 

 

次に、プロバンスハーブ束を お一人ずつにお渡しして、ハーブオイルとハーブビネガー作りです。

 

 

 

 

 

それを材料に、先ずは、お盆に用意をしておいた ガーリック、エシャロット、ミカンの皮、スパイスなどを各自の好みで ガラス瓶に入れ

 

 

 

 

 

次に プロバンスハーブの束から、セージ、マジョラム、セーボリ、ローズマリ、ローリエなどを加え、

 

 

 

 

 

次に、オイルかビネガを注いで、ハーブオイルかハーブビネガーを作りました。

 

加えたオイルは エキストラバージンオリーブオイル 

(オレイン酸、ビタミンE,を沢山含み、血流改善と新陳代謝を高めます)

 

加えたビネガーはアップルビネガ―がワインビネガーです。

(クエン酸を含み、殺菌作用とクエン酸回路の働きを助けて疲労回復に良いです)

 

 

 


 

 

 どちらを作っても、肉、魚の味付けや、ドレッシングを作る材料になりますので、料理が手軽にできます。

 

 

 

乾燥ハーブは、生ハーブよりは効果が3倍も強いので、生のプロバンスハーブも見て頂きました。

プロバンスハーブの説明は、このブログの 以前の Mitsu便りでご覧ください。

 

 

 

 

 

 

フルーツビネガーも作っておき、皆様に試飲して頂きました。

 

 

 

 

 

お好みで、暑い紅茶や、冷えたスパークリング水、ミルクで割り、薄めてもお飲みください。

 

 

材料  フルーツ、氷砂糖、ビネガーを 1:1:1 の割りで作ります。

 

     

 

フルーツ自体の甘さも考えて、やや少なめの氷砂糖で私は作りました。

八角(スターアニス、ローリエも加えて)

 

 

 

1週間~1か月寝かして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

其の頃、 ルクセンブルグでは John前大公が98歳でご逝去され、お葬式が大聖堂で荘厳に行われました。

 

 

 

 

ギャーム広場、

 

 

 

宮殿の前や、町には、市民が前大公に花を沢山手向けしてお見送り致しました。

 

 

  

      

                  合掌   松村温江