2018年3月15日

ルクセンブルグ 庭の菊芋

 

桜便りが聞かれる日本、秋風が訪れたニュージランド、春の来るのを待ち望んでいるヨーロッパです。 

風邪はひきませんでしたか? ルクセンブルグでは、昼に寒さが緩み朝晩は零下に戻りますので、インフルエンザでダウンする人が多くいましたが、私は昨秋に作り置きした自家製のハーブティ、ハーブシロップ、エルダチンキなどを 毎日色々と変えては飲んで居たお蔭でしょうか? 元気に庭の雑草とりと土作りの春の準備を初めております。

 

2月に戻った時は雪に埋もれていた庭も、ルクセンブルグの雨が多い今は、土がのぞき苔や雑草ではびこっています。

 

 

 

 

 

苔とりは大変です。.

 

    

 

 

 

 

タンポポ、ハコベ(チックウイード)は、タンポポコーヒやチックウイードの皮膚軟膏の材料に4月に採集したいと思います。

 

 

 

 

庭には最初に水仙が顔を出し、和ハーブの畝からは、ガーッリック、三つ葉が芽をだしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、モットはびこるのは菊芋です。

 

 

 

 

 

塊根で増えてゆきますので、少しでも、そのまま残しておくと翌年は菊芋畑になってしまいます。菊芋はキク科ヒマワリ属ですから、葉も花も、ヒマワリと似ています。(写真はプロバンスのヒマワリ畑

 

 

 

 

 

ヨーロッパでは、食料不足の大戦中、菊芋を植えて飢餓を防ぎ、咄嗟の敵の襲来には背丈の高い菊芋畑で隠れたと言うことを、娘の家族から聞きました。

 

菊芋には、イヌリンと言う人間の酵素では不消化の多糖類を60%も含んでいます。菊芋を食べて胃に行くと このイヌリンが水分を吸収してゼリー状になり、糖質をからめとり、血糖値の上昇を抑えます。それでイヌリンを最近は天然のインスリンと呼んでいます。

菊芋は、またイヌラーゼと言う酵素も含み、イヌリンをフルクオリゴ糖に変えて、腸内の善玉菌を増やし腸内環境も調えます。その上、植物繊維やカリウムも含みますので、余分なコレステロールや塩分も除去して、膵臓、肝臓、腎臓の働きを助け、糖尿病、肝臓病、高血圧の人にはお勧めで、その予防にもなっています。

 

その菊芋を2016年に友人から頂き植えた所、本当にヒマワリのように大きく育ち、夏には黄色の花を咲かせ、花が枯れると生姜に似た塊茎を作り、これが菊芋です。

 

 

 

            写真はウキペディアの菊芋の花

 

 

 

2017年晩春、花が未だ咲かない時期に、庭のフェンスを白いプラスチック製から、頑丈なフェンスに変えました。その時に、業者の方が小粒の根茎が残っている土を移動させたのでしょうか? 今年はフェンスに沿って、菊芋が沢山取れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この二株位を抜き取っても、四家族分もとれましたので、また友人にお分けして、

 

 

 

 

 

料理に活用しました。

 

先ずは、たわしで土をとって、皮は残し(皮の所に栄養分や酵素があります)

ザクザク切ってゆきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お馴染みのきんぴら料理に、牛蒡の代わりに菊芋と人参で作りました。

 

 

 

 

 

 

 

生の方が生きた酵素も摂取できますから、漬物やサラダを作って、毎日少しでも食べれるように味にかえました。 作る時にナイロン袋でも良いのですが、我家は熱湯消毒した瓶に詰めます。時々、瓶を振ると、発酵が早まり早く食べれます。

 

 

 

 

 

 

 

①   醤油漬け   菊芋 300g 醤油 150g 生姜千切りも加えて

 

 

 

 

 

 

 

②   酢漬け   菊芋 300g 酢150g(昨秋 作ったピクルスの残りのハーブ酢を濾して、

砂糖50gも加え溶かし、生姜千切りも入れて

 

  作った当初は色鮮やかなハーブ酢

 

 

 

  5か月すぎた3種類のハーブ酢を濾して再利用

 

 

 

 

 

 

 

③   味噌漬け  菊芋 300g 味噌 150g みりん、砂糖、酒 各大匙一杯 

 

 

 

 

 

 

 

④   フレシューサラダ  千切りにした菊芋を水で10分さらし、➂で残った味噌の薬味にマヨネーズも加えあえるだけ。

これを緑のグリンのサラダ菜と赤ピーマンと一緒に食べれば、抗酸化酵素が一杯で、老化防止、ガン予防になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、少しの手間をかけて菊芋を食べれば、糖尿病、肝臓病、高血圧、前立腺の予防になります。 おまけに食べると、恥ずかしいほどおならが連発して便秘知らずで、ダイエット効果にもなり、肌も美しく調えます! このように日本の食文化には沢山の知恵が隠されており、それを医食同源と言います。

 

ニュージランドやヨーロッパで住んでいても、やっぱり私は味噌汁や漬物の発酵食品を食べています。 お互いに健康で生きましょう!

 

                           松村温江

 

 

キク科には

 

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