2015年4月21日

ルクセンブルグ 聖体拝領

 

ルクセンブルグは国民の90%がカソリック信者の国です。2週間のイースター(復活祭)休日の最後の日に、聖体拝領 コミュニオンの儀式が、町の教会で行われました。


      
    


聖体拝領 コミュニオン
とは、キリスト教徒として、キリストの「体と血の象徴」である「パンと赤ブドウ酒」をミサの時に頂き、信仰を深め合うことです。

それには、生後洗礼を受けた子供達が 6~8歳になる頃、初めて「キリスト様のパン」を頂ける 初聖体の儀式を先ずうけます。学校と教会で、前の年から1年間キリスト教の勉強をしてから 翌年のイースターの休日期間に行われるのが慣例です。その後12歳頃、キリスト教信者であることを再認識する儀式 堅信があって、洗礼、初聖体、堅信をした人が、真のキリスト教徒となります。

 

 

初聖体 初コミュニオンのこの日は、町や家族が総出で子供達を盛大に御祝いしている姿が、日本の七五三や結婚式のお祝いのようだったのを感じたので、その状況をお伝えします。

 

孫のマリカは今年8歳です。6歳になって地元の小学校に入学してから、毎週1回は授業で宗教(キリスト教)を学びました。7歳の昨年からは週に1,2回夕方になると教会に出席することが、コミュニオン参加の条件になっており、働いている両親にとっては、大変だったようです。また、1年間の間に、両親は当日のための準備を始めます。

 

 

  

2,3週間前から、マリカの友人からコミュニオンカードが届きました。
カードには、当日に着るドレスや服を着た友人が写真に撮っていました。
子供達のコミュニオンの教会着の下には、女の子は、白いドレス、男の子も白いワイシャツを着ています。

 

家には白を基調とした御祝いの花も、前日に届きました。

 
 

当日、女の子は髪にも白い花をつけています。

          

 

9時頃には、学校の前に このような白い服に包まれた子供達と両親や家族が集まって、皆が互いに挨拶をしていました。

 



勿論 町長さんや町議員、音楽隊で学校の正面は人で一杯でした。

 
 

 

神父さんと子供達も準備をしていました。

 

 

音楽隊が御祝いの曲を奏で始めました。

 
 
 

 

音楽隊を先頭に、サー学校からから教会に向けて出発しました。

    
 
  
 
子供達が手に持っている長いローソクは、洗礼の時に各自が使用したものです。


  
  
 
子供達に続き、各自の両親も行進した。

 

町の通りを抜ける行進に、家族は写真を撮っるのも楽しみのひとつです。



 

 

教会のなかに入れるのは、子供達の両親とその子供達のゴッドファザー、ゴッドマザーだけでした。 ゴッドファザー、ゴッドマザーと言うのは、両親に何かあった場合、代わりにその子供を育てる人で、大概は両親の兄弟姉妹達がなっています。

 

教会の中は、写真はご法度です。
儀式は、1時間半に及びました。
 

 儀式が終わると、各家族が、それぞれの志向でお祝い会が開かれました。マリカ友人で、両親が農家を経営している家族は、50人以上も集まるそうです。
娘家族も親戚をお呼びして、まるで日本の披露宴のような賑わいでした。

 

メニューを御覧ください。


 

 

最初は、シャンペンを片手に、家族の人達が挨拶しあいます。

 
 
 

 

席について、サラダ、フアグラ、サモン入りのオントレに、白ワイン。

 
 

 

 

 
 


 

 

中間に、口直しの冷たいウイスキー、シトロン入りのシャーペット。

               

 

子牛とビーフのステーキ、温野菜のメインディシュに赤ワイン。

(子供達には、スープなどの別メニューでしたが。)

       
  

 

最後は、この日のためのコミニオンケーキ。マジパンで作ったものでした。
 

みんなが和気アイアイ。 ヨーロッパは離婚率は高いですが、家族間は大変仲が良いです。 最後は家族写真も撮りました。

 ヨーロッパのお祝いの風習は、お金は包まないで、

子供達が欲しがっている品物を書いたリストの中で、皆がそれぞれ選びます。 
祖父からは学校に持ってゆく新しいショールザックと言う鞄、

   
 

マリカの言葉、「コミュニオンとは、キリスト様と仲良しになれた日のことです。」 また、

「家族の皆が私の事を大事にしてくれているのを感じて嬉しかった日です。ありがとう。」とも言っておりました。

 

     本当に暖かい和やかな春日よりでした。   
                  
                     合掌   松村温江