2014年5月16日

ルクセンブルグ 土笛祭 イーマイシェン ②

 

娘家族が住んでいるルクセンブルグは、国民の90%がカソリックを信じています。それで、4月のイースタ(復活祭)から始まって、6月のキリストの昇天祭Ascension of Jesus まで、宗教行事がずっと続いております。今日は先回の復活祭の続きをお伝えいたします。

 

 

イースタマンディー(復活祭の月曜日)4月21日には、ルクセンブルグ市の中心で、イーマイシェンEemaischen と呼ばれる恒例の土笛祭が開催されました。


 

 


オカリナを売る少女は、メロディーを奏でていました

 

Eemaischen イーマイシェンとは、伝統的市場を言う意味ですが、エマオの町 Emmaus から その名が付けられたとも言われております。 

聖書のルカ24:13-35 キリストの復活の章のエマオの道  キリストが死んだ後、失望した二人の弟子がエマオの町に向かう道中に、復活したキリストがちかずいたが、其の人がキリストだとは気がつかず、民衆の苦しみを救うために生き返ったことをキリストが語り、エマオの町に着いた時に、漸く弟子はキリストの復活を信じることができたと言う話から、イーマイシェンは、昔から復活祭につづく月曜日に行われます。 復活の象徴である卵を沢山生む兎や鳥の陶器を売る屋台やビール、食物を売るお店も出て賑わいます。鳥はさえずって暖かい春を呼びますので、今では土笛小鳥が、多種多様に沢山売られています。
 

 

 

 

 





孫が今まで買った土笛をご紹介します。(3年間分)

春を呼ぶ鳥の鳴き声が、高い音や低い音をまねて一つの音だけを出す土笛です。様々な形がありますが、穴は一つだけあいています。(1昨年)、
 

 

 



水を入れて音が出る水笛 (下記写真の左側のふたつ)昨年は、子沢山のネズミの水笛を見つけました。真中にある黄色の喉と緑色のお腹をした鳥は、穴はないので音は出ませんが高価な一品ものです。(昨年)
 

 

 



今年見つけたのは、キツネの顔で、三つ穴があって吹くと三つ違った音色を奏でます。もう一つは鳥の形で、胴体に穴が6つあって ドレミの音楽が演奏できるオカリナの土笛です。
 

 

 

 

 


 

 

ルクセンブルグ国のイーマイシェンは、田舎町のNouspelt と 首都Luxemborg市の2カ所で毎年開かれます。Luxemborg市では、大公宮殿の裏にあるフイッシュマーケットを中心にサン・ミッシェル教会付近まで屋台が並びます。
 

 

 

今年は、ギョウム王子とステファニー王女様が、イーマイシェン市場に来られるニュースが早くから流れたので、御二人を一目みようと、大公宮殿前は人が一杯いました。大公宮殿(下の写真)は、父君グランデュークが公務の時だけにお使いになります。普段は、田舎にある居城 Colmer berg chateauに、 御一家で住んでおられます。
 

 

 

 

 



私と孫の二人も土笛を買いに行きました。何と運が良いことに、私達が買っていた屋台の隣にギョウム王子とステファニー王女様が来られ、お店の人に何か質問をされておられました。 マリカは喜んで、急いで写真を撮りました。

 

 

 



 

 

 


其の後は、沢山のカメラマンと黒服に身をまとった護衛さん達に囲まれて (写真の左下がカメラマン、右が護衛)

 

 



お二人は見えなくなりました。

 

 






土笛の他に、藁の兎も屋台で売られていました。

 

 



イーマイシェンの時は、美術館の前で民族舞踊も披露されていました。アコーディオンとバイオリンの伴奏に合わせ、

 

 

 



ルクセンブルグの民族衣装を着た男女が対になって、ラインダンスやステップダンスをしていました。
 

 

 

 

この日は、フランス料理の国際コンテスト(ボーキューズ・ドール)で優勝したルクセンブルグ人のオーナシェフであるレアリンスターにもお会いしました。真ん中の彼女です。

 


 

 

帰りがけに、また大公宮殿の前に行った時は、また皆が整列しています。

その人達に見送られて、ギョウム王子とステファニー王女様が乗った御車が、大宮殿から出発して、田舎にある居城 Colmer berg chateau に向かって帰られました。

 

 

 

 

ルクセンブルグの国は小さいので、王室も政治家も、民衆にとっては大変身近な存在です。 今日は春を楽しむ幸運なⅠ日でした。

五月下旬から六月下旬まで、ブログをしばらくお休み致します。

日本は五月なのに夏のような暑い日が訪れ熱中症の注意報がなされ、ニュージランドは冬を迎える季節ですので、

皆々様 御身体ご自愛ください。

私の本、” あなたが名医 ″の第2刷も発刊致しました。
偏に皆様の御支援の御蔭です。 

            
               感謝   松村温江