地勢 。
地勢というものがある。その土地の有り様のことだ。それは自然の豊かさを表すものでもあり、同時にその土地の運命を表すものでもある。古くから土地に住む者にとっては至極迷惑な話だが、地勢上、その土地を欲しくてたまらない権力が存在する。日本や中国の古戦では、兵法と呼ばれた技術の中で、ある丘、ある山、ある島の取り合い自体が勝敗を決するものになったもののようだ。そこに住む者には、なんの罪もなく、なんの落ち度もない。それでも、戦場になる、そんな不幸な場所がある。ただ、その場所をおさえることで、兵法を超えた総力戦、消耗戦は避けられるとなれば、両陣営にとっても、一般市民にとっても話は別だ。無論、戦争自体が起こらなければそれに越したことはない。だが、現実、平和とは、両陣営の武力が拮抗している状態であったり、地勢上安定していたりで、消耗戦以外の戦いしか出来ないから、両陣営がともに仕掛けられず実現している見せかけの平和なのだ。本来の意味での平和は、いずれは実現したい。しかし、今はまだ、残念ながら、夢物語だ。地勢で苦しむ場所が、人々が、暫くは存在せざるを得ないという現実に、どうしようもない無力感を感じる。不幸なことだ。#平和 #地勢 #兵法 #戦争