CDIの検査 | 水戸済生会総合病院 臨床研修ブログ

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医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

J1のカニちゃんがCDIの記事を

書いてくれました。

 

ベッドサイドで疑問に思ったことや

調べたことを、このような形でアウト

プットしておくのは、効率的で良い

勉強法ですよ。

 

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みなさんこんにちは。

いかがお過ごしでしょうか。世間は

サル痘やコロナで賑わっていますが、

私が病棟で、今まさしく直面している

のはCDIです。

 

CDIとは、Clostridium difficile infection、

偽膜性腸炎のことを指します。

 

国試的には接触感染で、抗生剤

使用後に発症し、下部消化管内視鏡

で偽膜形成、メトロニダゾールで治療、

アルコール手指消毒が無効、などなど

キーワードがたくさんある疾患で、

頻出の部類かと思います。

 

では実際の臨床ではどのように検査し、

治療していくのか?について紹介

したいと思います。

 

まず、CDIは下痢で発症します。私の

経験した症例は便の硬さを示す

ブリストルスケールで7となる、

いわゆる水様便でした。

 

でも実はCDIは無症状から劇症型

腸炎まで幅広い臨床像を示します。

他には発熱と腹痛をも伴う場合も

あります。抗菌薬使用に伴う下痢の

20~30%、腸炎の50~75%、偽膜性

腸炎の90%はこのCDIが原因とされて

いるので、必ずしも

抗菌薬使用+下痢=CDI

という訳ではありません。

 

でも、入院中の患者さんで抗菌薬

使用中の下痢であれば、やはり

疑って以下の検査を行います。

 

CDIの診断には便検査を行います。

ここで調べるのはGDHとCDトキシンの

2つです。

 

続きはこちら

 

毎朝の回診時のプレゼン

(繰り返すことで上手くなります)