月初は毎月忙しい。

検体量が何故か月初になると増え、月末になると減っていく。

そんな月初に検便も増えるのだ。


基本的には病医院に集配に行っているわけだが、時折スポット集配として病院の給食室・保険会社・企業の医務室・ホテルの厨房・施設の給食室などにも行くことがある。


保険会社や企業の医務室の場合は何ヶ月かに一度ってパターンが多いのであまり苦にはならないのだけれども、給食室の検便は毎月あるのだ。


当然通常集配の合間に行くので、時間がどんどん押せ押せになる始末。

普段はスポット集配は1,2件程度で済むのに、本日はスポット5件。


何も同じ日に出さなくてもいいじゃんよ。


去年の話になるのですが、カレンダーを毎年患者さんに配っている某小児科での出来事。


その年のカレンダーの図柄はチャーミーちゃん。キティちゃんのペットという設定のキャラクターです。


チャーミーちゃんを初めてみた私は、「キティちゃんのばったもん?」と思わず正直な感想を漏らしてしまいました。


それを聞いたある看護士の方に


「ううん。キティのゾロ」

って言われて思わず大爆笑。


医療業界での専門用語だから、一般の人には何がなにやらでしょうが、ゾロというのはいわゆる「ジェネリック医薬品」のことを指す言葉なのです。


何故ゾロと言われるか、それは新薬(いわゆる先発品)には特許があり、特許が切れるまではその新薬の開発をすることが出来ないのです。

そして特許が切れたら続々と他社でも同じ効果の薬が開発されるわけです(いわゆる後発品)。


後発品は新薬ように莫大な開発費がかからないので、安価な値段で販売することが出来るというメリットがあります。

その後発品が、特許が切れた途端「ゾロゾロ」と出てくるので、「ゾロ薬(ゾロ)」と言われているのです。

基本的に、コースが決まっているので毎日行く病医院はほぼ同じ。


行く時間もほぼ同じ(諸事情で遅れることはあります)。


とある医院での出来事。


玄関で呼び止められ・・・


「今から吸血(採血のことらしい)するからちょっと待っててね」


って・・・患者さんに言われました。



こうなったら待つしかない・・・


時間に追われてて焦ってたけど、そういうわけにはいかない。


(早くしてねーーーーー)


と思うけど言えない。黙って待つだけ。



毎日出入りしてると・・・患者さんにも覚えられるらしい・・・


違う医院でも、「今日採血するから、待っててね」って患者さんに言われたことあるし・・・


でも、出来るだけ早くしてほしいな。


集配者は思った以上に時間に追われまくってます。


事故してはいけない、時間に間にあわさねばならない、ヒューマンエラーをしてはいけない、ラボに早く届けないといけない。


ベストは尽くしますが、限界もあるのです。


検体を預かっていると、検査不可の検体に遭遇することがあります。

もちろん、その場合は検査不可ということをお伝えします。


絶対無理なものは無理なので断るほかはありませんが、困ってしまうのが・・・

凝固してしまった血液検体。


生化学検査の場合は、遠心分離しちゃうので凝固することはまったくかまわない・・

というか、抗凝固剤が入ってないので、凝固するのは当たり前。


しかし、血糖・末梢血・A1C・凝固ete・・・と抗凝固剤が入ってる検体が凝固していると検査は不可になります。

入院患者さんの場合は、「じゃあ採りなおします」で済むのですが・・・

外来の患者さんの場合は簡単に採りなおしというわけにもいかず・・・

医院によっては「何とかしてください」と言われます。


ええ!?

たとえば・・末梢血の場合って・・白血球数や赤血球数などを調べるわけですが

凝固してるとその塊を1個と換算してしまうので、正確な数値ではありません。


一応・・・どうしてもと言われると、こちらとしては受けないわけにもいかず・・

「凝固の度合いによっては、凝固って出て検査不可になりますし、数値が出てもあくまで参考値にしかなりませんがよろしいでしょうか?」

と必ず念を押すことを忘れない。


そして、何度も同じように説明。

「この検体は中に薬剤が入ってるので、転倒混和させてくださいね」


そして次回伺うと・・・スピッツの中の血液が泡立ってる・・・

やりすぎですから!!!!

実に久々の更新。忘れそうなくらいというか忘れてた?

仕事に追われる日々は変わらずなわけで・・・。


先日の話。

某医院にて

「真空で採血するための針をください。ホルダーも一緒に。今までは注射器でやってたので。そういうのあるんでしょ?」

という注文を受けました。


「それでは、採血針を一箱でよろしいでしょうか?」


「何本入り?」


「100本です」


「そんなに要らないわ。5,6本でいいから」


え???


感染予防のために、針は使い捨てですよね・・??

5,6本って・・・

確かに検体数からすると、圧倒的に細菌検査が多い医院ですから、あまり血液検体は出ませんが、まったく出ない訳ではなく・・・


毎回5.6本単位で注文されるのでしょうか?

今回は集配業務において必要な道具の紹介です。

いわゆる7つ道具(たいてい7つではない)ですが、


検体BOX

受領日誌

検査案内

バーコードラベル

情報シール

白紙依頼紙・ラベル

ファイルケース

院内セット表




まず、言わずもがなの検体BOX。

病医院で預かった検体を入れるBOXです。

二つに仕切ってあり、冷蔵検体と冷凍検体を入れることが出来るようになってます。

私は二箱常備し、もう一箱は冷蔵検体と常温検体を入れるようにしています。


受領日誌。

これは、病医院で預かった検体の種類と本数を記入するものです。

きちんと記録として残しておかないといけないようです。


検査案内。

検査の名称や検体の種類、検査コードなどが記載されている私たちにも病医院にも大変役立つ1冊です。


バーコードラベル。

私の勤めている検査会社ではバーコードラベルを採用しています。

これを検体と依頼紙に貼って、検査の時に番号で管理しているようです。


情報シール。

検体によっては、色が似ていて判別しにくいものがあります。

それをわかるようにする為や、検査においての申し送りが出来るようになっているシールで検体に貼り付けます。


白紙依頼紙・ラベル。

検査内容によっては、書き換えが必要なものや、病医院にて依頼紙・ラベルが足りなくなった場合に利用します。


ファイルケース。

預かった依頼紙をわかりやすくまとめるためのケースです。


院内セット表。

病医院では、検査のセットというものを作っているところがあります。

当然科が違えば検査の内容も違うわけで、セット内容は病医院毎に異なりますので、必要な検体の種類を覚えきれないので、セット表が必要になってくるのです。


とりあえず、こんな道具を抱えながら、日々病医院を巡回しているのです。


臨床検査って言葉自体、普段耳慣れない言葉だと思います。

かくいう私も、今の職場に就職するまでまったく知らない言葉でした。



りんしょう-けんさ  【臨床検査】

病気の診断・治療方針の決定・予後の判定などの資料とするため、患者の血液・尿・便や体の組織の一部などを調べたり、脳波や心電図を測定すること。


簡単に言うと、病院などで検査するあれこれです。


それを病・医院が臨床検査会社に外注する、いわゆる「検査検体」を集配するのが、私の業務です。



私は約20件の施設を担当しており、その中で見聞きしたあれこれについて書いていこうと思います。