国語の四択問題の話の続き。
現代文のカリスマ講師・出口汪(でぐち・ひろし)さんの本には、正しい選択肢の選び方について、
- 「イイスギ」はダメ
- 本文からは読みとれないモノはダメ
というようなことが書いてある。
イイスギ、というのは、「そこまでは言っていない」ということで、過剰だって言うことになる。
たとえば本文中には「彼はネコが嫌いでない」と書いてあるのに、・彼は、ネコを溺愛している。 ・彼は、ネコと一緒に暮らしたいなどという選択肢があったら、それはイイスギでダメってことだ。
こういう選択肢は、本文には反していないが、しかしそれ以上のことは断定出来ない。
彼がどれくらいネコが好きなのかは、もうちょっと情報がないと分からない。
それを勝手に判断している選択肢はダメってコトだ。
逆に言うと、四択の選択肢を作る場合、正答に近い誤答の選択肢は、そう言う余計な情報が付け加えたり、一見著者の主張に近い文言を盛り込んで 誤答をカモフラージュしているっていうことになる。
そしてその一方で、正答の選択肢は、正答だと分からないようにするため、選択肢の言葉を別の言葉に言い換えて わかりにくくしているって言うことになる。
易しい言葉に言い換えるか、難語に言い換えるか 言葉の言い換えで正しい選択肢をカモフラージュするには、
- ・やさしい言葉に言いかえるか、
- ・難しい表現に言いかえるか
の二通りが考えられる。
他山の石としてご参考に。
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