人情 昔も今も

昭和40年代前半、小学2年生の頃のお話です。

夏休みのある日、家の外で妹と遊んでいたのですが・・・

 

かずちゃん 「ねぇ、おかあさんに会いに行きた~い音譜

みっちゃん 「だめよ、そんなことしたら怒られるよ。」


 

そうは言ったものの、母の勤め先はすぐそこです。

この頃、自宅から歩いて10分ほどのところにある鉄工所で働いていました。

夢中で遊んでいるうちに工場は目の前・・・

本当は母に会いたかった私は行ってみることにしました。

今で言うところの アポなし、突撃訪問ビックリマーク です( *´艸`)

 

みっちゃん 「じゃあ少しだけね。」

かずちゃん 「うん
ラブラブ

 

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工場の入り口はシャッターが天井まで開けられていて

 

中の様子がよく見えます。

鉄板を切断する「パシャーン、パシャーン」という機械の音が聞こえ

作業服を着た大人がいっぱい。

妹と二人で覗いていると、私たちに気付いた人が声をかけてきました。

話をしていると誰かが母を呼んでくれたようで・・・

 

てるちゃん 「まぁ、みっちゃんビックリマーク来たらいけんって言っとったやろはてなマーク

        おかあさんは仕事しよるんやけ早く帰んなさい。」

 

と、そこへ女性の方が。なんと社長さんの奥さんでした。


 

奥さん 「こんにちは、よく来たね。

      あなたが、みっちゃん
はてなマーク じゃあ、こっちは かずちゃんね。

      ここは危ないから、おばちゃんと一緒にこっちにおいで。

      お菓子があるからあげよう
音譜

 

このあと、私と妹は小さな部屋(多分、事務室?)で、お菓子をいただき、

仕事中だった母は私たちと一緒に帰ることになりました。

私と妹は嬉しくてウキウキラブラブでしたが、

 

母は申し訳なく思ったに違いありませんあせる

 

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当時は個人で経営する商店や工場がたくさんあり、

社長さんご夫婦と従業員はまるで大きな家族のようでした。

母が勤めていたのも、そんな小さな町工場の一つです。

 

あとから母に聞いた話では、この日の仕事は夕方までだったのですが、

せっかくだから仕事は終わりにして子どもたちと一緒に帰るように、

と社長さんが勧めてくださったのだそうです。

私はこの時、誰からも叱られた記憶がなく、

 

工場の社長さん、奥さん、他の社員さん、

みんなが優しくて楽しかったことを覚えていますニコニコ

 

 

 

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時代は移り変わり働く身となって37年、職場環境も世の中も大きく変わりました。

 

「人情なんて今のご時世には死語よね」 などと、ひねくれてしまいます。

 

 

 

ところが最近のニュースで目にしたのは、

 

 

 

詐欺まがいの悪徳会社に涙を流す新成人を助けるために奮闘する

 

大勢の美容師、着付けボランティア。

 

 

 

10時間以上も閉じ込められた満員電車内で

 

席を譲り合い交代で座る乗客たち。

 

 

 

世の中まだまだ捨てたもんじゃありませんビックリマーク

 

人情や思いやりの精神は今でも健在でした。

 

寒さ厳しい今週ですが心の中が温かくなりました。

 

 

 

成人の日が辛い一日になってしまった新成人の皆さん。

 

人を助けるために奮闘する大人がいたことを忘れないでねクローバー