本日は、つまみ細工の制作過程における「花びら制作」において、「水糊」を使う理由が分からない。というご質問を受けましたのでここにお答えを記したいと思います。

 

正絹は水糊の上に葺きますと糊の上でカパッと花びらが開いてしまうことがあります。

 

↓このような状態です

 

糊の「粘度」の調合が難しいのです。 ミテラメソッドでは祝いの日に間に合うように、調合などの勉強に時間がかかってしまう過程をスキップし、「時短が出来る作り方=ミテラメソッド」をご提供いたしております。

 

★ミテラメソッドとは★ 伝統的な手法はさておき、お祝いの為だけに「つまみ細工」を作りたい。そんなお母様に。はじめてさんの為のつまみ細工の作り方でございます。難しい「正絹」も洗濯バサミと「障子糊」「ボンド」で作ってまいります。結果オーライ。ステキに出来上がります。

 

 

ミテラでは梅花を作る際も、半くすを作る際も、まずは洗濯バサミを使い花びらを制作しておき、仕込みが出来てからそれぞれの作業に取り掛かります

 

↓このように必要数の花びらが準備できてから作業を始めます

こちらはミテラの「ピンクの半くすキット」の準備状況です。 かわいらしいピンクのはんくすが出来上がります。ワクワクしてすぐに土台にお花を咲かせたくなりますが、準備をしてからです。

 

大きく、洗濯バサミを使う意味が2種類あります。「 1・梅花を作る時の「洗濯バサミを使う意味」「2・半くすを作る時の「洗濯バサミを使う意味」

 

1・梅花を作る時の「洗濯バサミを使う意味」 = 形状記憶

 

正絹の生地に花びらの形状を記憶させ、糊の上に葺いた時に「カパッ」と開いてしまわないようにする目的があります。 多くの正絹つまみ細工初心者さんはこの症状の壁にぶつかり挫折してしまいます。

 

ここで注意することは、花びら制作の際に使う糊は「水糊」にしておくことです。ボンドを使ってしまうと水糊の上に葺いた時に花びらがくっつきすぎてキレイな梅花が出来上がりません。水糊で摘まんだ花びらは接着された水糊が「適度」に剥がれキレイに形を保ってくれます。

 

2・半くすを作る時の「洗濯バサミを使う意味」 = 時短

「縮緬の半くす」や「羽二重でつくる剣菊」を作成する際には、水糊の上に花びらを葺くステップを省きます。用意された花びらを直接半球台に接着することで「時短」を実現します。

 

羽二重での例外は、羽二重で作るピンポンマムです。水糊で花びらを仕込みます。梅花の時と同じように水糊の上に花びらを葺きます。そのため、形状記憶させる必要があります。形状記憶させた花びらをしっかり水糊を染みさせ半球台に葺いていくからです。

 

 

● 花びらを洗濯バサミで作る時に使う糊の種類

「水糊」か「ボンド」になります。

 

・ 梅花は必ず「水糊」です

・ 羽二重ピンポンマムは必ず「水糊」です

・ 縮緬半くすの時は花びらを水糊に吸わせませんので「水糊」「ボンド」どちらでも大丈夫です。

 

花びら制作の際に、「ボンド」を使う際は「洗濯バサミ」は使いません。指で接着します。洗濯バサミを使ってしまうと乾燥が十分で無い場合ベトベトになり大変なことになります。ご注意下さい!

 

「洗濯バサミを用いた花びら作成」

   と 

「指接着で作るボンドの花びら」

 

が選択出来るわけです。

 

「洗濯バサミを用いた花びら作成」では、淡々と40個の花びらを一気に作り上げ、水糊が乾燥するのを放置して待ちます。放置している時間は家事が出来ますので私はこちらがおススメ。ミテラではこちらの手法を採用しています。 

 

  メリット:挟む作業は淡々と進む。 乾燥している時間は家事が出来る 

  デメリット:乾燥までの時間が長い。 洗濯バサミを沢山用意しなければならない

 

「指接着で作るボンドの花びら」では、花びらの中心をつまようじを使い一枚一枚隙間にボンドを塗り、親指と人差し指でくっつくまで摘まんでおきます。1枚ほんの10秒ほどですが、枚数が多いと結構な時間になります。テレビを見ながらなどにおススメ。 なお、羽二重二重剣摘まみはこちらの手法がキレイに仕上がります。

 

  メリット:くっついたらすぐに半くすへの接着に取り掛かれる。乾くまでの時間が短い

       洗濯バサミを多く用意出来ない時にGOOD!

  デメリット:接着作業に時間がかかる 

 

以上でございます。

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2021/02/27:頂いていたご質問をまとめました