■”たかがコピー、されどコピー”
前回は、”たかがコピー、されどコピー”という話をしました。
実は、新入社員・若手社員にとっても、コピー取りは重要な仕事です。
できる上司はその様子をよく見ています。
単純作業をやらせれば、部下の仕事に関する力量はよくわかるからです。
会議資料のコピーの出来上がりやそれにかかる時間を見ています。
信じられないかもしれませんが、とんでもないホッチキス止め、落丁、汚れたコピーなどよく見かけます。
連続機能や仕分け機能などコピーの機能を十分活用しているかという点で完了時間が違ってきます。
単純作業を通じて、新人の評価はできます。
相手の立場にたって組織的な仕事ができるかどうかという点です。
コピーを依頼されて、作業見積りがすぐにできればたいしたものです。
「20ページの会議資料で30部ですから、約○分で用意できます。」と言えれば、信頼されます。
■”たかがシュレッダー、されどシュレッダー”
シュレッダーも単純作業の代表です。
これも、その人の力量がよくわかります。
シュレッダーにかかる処理時間です。
つまらそうにゆっくり処理する人は、仕事の効率化意識が希薄です。
逆に、面白くない仕事だからといって早く終わらせようとして紙をつまらせる人もいます。
効率化を指向している点は褒められますが、シュレッダーの処理能力を配慮していない点が残念です。
一度に裁断できる枚数以上に処理しようとするからです。
さらに、シュレッダーのまわりに裁断ゴミをちらかったままにして、知らぬ顔をする困った人が少なからずいます。
もちろん、紙の短辺よりも長辺から裁断したほうが効率的だとして、工夫している人も一方にいます。
こういう人は、業務改善向きの人で、上司から信頼されます。
■”たかが単純作業、されど単純作業”
単純作業は、基本的に小脳や延髄の仕事です。
良い習慣・クセを持って条件反射的にこなしているかどうかです。
最初は、正確にそして次に迅速にという順番で、良い作業手順を大脳を使って身につけることです。
もっとも、このような単純作業の正しい手順は、誰も教えてくれません。
人の仕事を見るなり、自分自身で試すなりして、身につけるしかありません。
一番よいのは、ある程度の失敗をして、次につなげるよう工夫をすることです。
エレベータのボタンの押し方も、よく見ていますと、その人の仕事に対する力量がわかります。
身内だけでエレベーターを乗るとき、まず閉めるボタンを押し、次に目指す階のボタンを押しているでしょうか?
逆の順番ですと、多少時間がかかります。
このあたりを気にしているかどうかの積み重ねが、すばらしい仕事ができるかの原点かもしれません。
たかが単純作業、されど単純作業です。
以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の仕事の仕方です。
ミテモ株式会社
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