テーマ:
教育の目的を考える をテーマに
三宅 秀道 著『新しい市場のつくりかた』を取り上げ、
連載をお届けしています。

0.イントロダクション:三宅 秀道 著『新しい市場のつくりかた』
1.「需要を開発する、それが文化開発だ」
2.「文化開発に必要なもの」
3.「文化開発が行われる組織を築くために」

今回は最終回です。
自分たちの組織が文化開発ができる組織になるには、という考えを進めていこうと思います。

■人事こそ文化開発の発信点である
我ながら、いきなりずいぶんと挑発的なタイトルを書いてしまったと思っています。でも、私は本当にこう思っています。これがどういうことか、説明していきましょう。

皆さんは今までの話を読んで、文化開発、というものをどこか他人ごとのように捉えていたのではないでしょうか。それは、技術者や営業がやることであって、自分たちの役目ではなさそうだな、と。
しかし、それは違います。人事には人事がすべき、文化開発、問題発見があるのです。
では、人事がすべき文化開発とは、どのようなものでしょうか。

■人事における文化開発とは
それは、組織や組織の構成員が抱えている問題を発見すること、そしてそれを制度設計や、個人への働きかけを通して解決することです。
これはとても基本的なことに思えます。しかし本当にそのような問題発見や、制度設計ができているでしょうか。評価手法や研修制度の流行、あたらしい教育手法を使うということだけに囚われてはいないでしょうか。

もちろん、再三述べてきたとおり、技術を追求するということはある程度必要かもしれません。しかし、それらの技術は、現状組織が抱えている問題をどのように解決するでしょうか。そもそも現状、組織はどのような問題を抱えているのでしょうか…。

また、供給の受け手である社員には、教育の価値が伝わっているでしょうか。
社員の一人ひとりは、自分がこの教育を受けることで、将来自分は幸せになれる、という風に考えられているでしょうか。そうでないのであれば、きっと、いまの教育制度について説得を試みるか、別の教育を企画することが必要なのです。
夢物語に聞こえるかもしれませんが、人事は、自分が社員の働き方を変えるのだ、などと考えて教育を企画するのが理想かもしれません。もちろん、お金の出し手は会社なので、会社にとってもそれはおいしい提案である必要はあります。

そうした企画を通して、教育の文化が浸透した組織こそが、顧客に対しての文化開発をも遂行しうるのではないでしょうか。

■教育はどのような目的を持つべきか
いままでの話をおさらいしましょう。
組織は、技術開発よりもむしろ、文化開発をもっと重要視すべき、というお話がありました。それは、技術が需要をみたすことができなくなるからでした。
文化開発の基礎となる問題の発見には社交性や立場などが関わってくる、という話もしました。
最後には、人事は、その需要側となる会社と社員の両面に対して文化開発をすべきではないか、という議論をしました。

つまり、教育の目的は、文化開発の過程で生まれるものなのです。
教育には持つべき目的がそもそもあったわけではないのです。とはいえ多くの場合、組織は「このような世界が良い方向だ」という哲学、理念の下に成立していますから、それは問題発見のヒントになるものでしょう。ひょっとするとそれがそのまま教育の目的になることもあるかもしれません。


これで三宅 秀道 著『新しい市場のつくりかた』についての連載は終了です。
連載開始当初の予想とはずいぶん違ったところに着地しました。

この考え方を拡張していくと、組織の形はとてもおもしろいところに行き着くことが予想されるのですが、そのお話は妥当性の検証も含めて、また今度にしたいと思います。お読みいただき、ありがとうございました。

みなさま、どうか良いお年をお迎えください。
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