アメリカの大学の授業の厳しさとは? | マークシートに慣れた英語を、世界に通じる英語にシフトさせ、あなたをグローバル社会に送り出すGlobal10の英語教室

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「アメリカの大学の授業の厳しさとは?」

 

 

アメリカの大学に学位留学しているRiki君のオンライン家庭教師をしながら、アメリカの大学の授業の厳しさをつくづく感じています。

 

 

科目の取り方は、各人自由にカリキュラムを組めるようになっています。この夏学期では、Riki君は、16週間で4科目取ることになっています。

 

 

内容を見ると、最初の8週間に2科目取ります。今回は、帰国してオンライン授業を取っています。授業の内容を予習して、質問内容を考えます。授業に参加して、内容が分かった時点で、レポートを書いて提出します。期限までに出さねばなりません。

 

 

私は、この中で、レポートの作成をお手伝いしています。文法上の誤り、構成の仕方、表現の違いを訂正して、最終版を作って提出するまでをフォローします。

 

 

毎週レポートが1本提出するスケジュールに組んであるので、今学期は、非常にきついです。

 

 

400−700語程度の英文レポートを1本、毎週書かねばなりません。その成績で「A」を狙っています。

 

 

それぞれのレポートには、ポイントがついています。授業での質問内容にもポイントがついてます。そのために、8週間で、1000ポイント中、930点以上を合計で取れば、その科目は、「A」となるのです。

 

 

だから、1科目につき、8週間「走り続ける」のです。たくさんの資料を読み、授業に積極的に参加し、質問をして、その後レポートを提出する。そのすべてが、「取得ポイント数」となって返って来ます。

 

 

8週間の間、ずっとポイントを稼ぐために、一生懸命になるのです。数字で表すので、選択肢がありません。

 

 

レポートの書き方ですが、たくさんの大学院レベルの文献を見て、その記事の内容をそのまま引用するか、あるいは、自分の言葉に変えて、レポートを書きます。

 

 

ウキペディアに書いてある通りに、コピーペーストした場合は、そのペーパーを受け取ってもらえません。「盗作」と見なされます。

 

 

提出する際には、提出用のアプリがあり、その中で提出物の内容をセンサーして、「既存の文献やウキペディアでの表現の一致の割合」が、〇〇%として出て来ます。その数値が低いほどいいのです。つまり、「盗作」防止をしているのです。

 

 

Riki君が学んだオーストラリアの高校では、そのまま写すと、「重罪」となります。オーストラリアの大学では、「即退学」になります。

 

 

あくまでも、自分の言葉に直すことが求められるのです。「自分の言葉で言い替える」ことを、「パラフレーズ」と言います。それが出来ないと、レポートが書けないのです。

 

 

ウキペディアに書いてある内容の意味を替えずに、単語を替えて書き直します。だから、名詞や動詞の「同意語」が増えることになるのです。そのために、類語辞典が必要になります。

 

 

「いかに、自分の言葉で書くか?」

 

 

だから、英検1級のライティングのように、200−240語で書くこととは、すでにレベルが違います。

 

 

科目のコース番号の300番台、400番台では、英検1級のレベルを超えていないと、「授業について行けない」状態が出て来ます。

 

 

だから、日本人留学生が退学するのも、お分かり頂けると思います。もちろん、アメリカ人の学生も例外ではありません。語彙不足で、授業について行けなくなるのです。

 

 

ずっと「A」を取り続けているRiki君でも、授業のための資料や文献を読むのは、とてもきついと言っています。

 

 

私が判断して、彼の英語力がすでに英検1級を超えているにもかかわらず、「悩んで」いるのが現状です。

 

 

それは、「普段から考えていないこと」を書かねばならないからです。幅広い教養が求められています。

 

 

来週に、最初の8週間の最後のレポートの作成があります。それが終わると、新たな8週間のプログラムが始まります。本当にきついです。アルバイトをやっている時間なんかないのが、お分かりだと思います。

 

 

アメリカの大学の授業は、「少ない科目を、じっくりと考えて、深く学ぶ」ことになります。日本の大学では、科目数が多くて、暗記で切り抜けることで、卒業します。それだけの違いがあります。

 

 

8学期間「C」を取り続けても、アメリカの大学は卒業出来ます。しかしながら、「A」を取り続けて、GPA3.5以上の成績で卒業すると、その先にある選択肢が変わって来るのです。

 

 

「まわりの人が、Riki君をどう見るか?」

 

 

アメリカの社会で、GPA3.5がどれくらいのパワーを持ち、周りの人々に影響を与えるかを見るには、実際にRiki君がその場面に立ち会う必要があります。

 

 

卒業して、Honor Societyの永久会員となり、その会員メンバーの人脈を利用することも出来ます。

 

 

 

招待状が来て、仮登録している状態から、「正会員」となって、彼らと直接会い、握手出来る関係になるか否か、Riki君の残り1年間の頑張りにかかっています。

 

 

ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございます。

 

 

感謝