三鷹リトルリーダーズトーストマスターズクラブ 第1回例会の際に、吉祥寺トーストマスターズクラブのN川さんより披露されたスピーチの内容を紹介します。

 

今後、当クラブでは、子育て層に役立つような内容のスピーチを、随時スピーチ原稿の形で紹介することがあります。

とはいえ、文字では分からない、声の抑揚やボディランゲージがあってこそ引き立つスピーチも数多くあります。そのようなスピーチを聞いたり自ら挑戦することに意義があると、当クラブでは考えておりますので、ぜひ一度、実際の例会をご見学にいらしてみてはいかがでしょうか?

 

 

スピーチタイトル「飛べっ、ピーターパン!」
トーストマスターズの皆さん、そしてゲストの皆さん、子どもっていいですよね。
陽気で、むじゃきで、気ままで。
皆さんにももちろんあどけない子どもの時代がありました。
今から思えば子どもの頃ってよかったですよね。
でも、子どもの頃は一日も早く大人になりたかった。
自分の心の中にいるピーターパンを追い出してしまいたかった。


私は子どもの頃、かなりひねくれた子どもでした。
そして子どもっぽいことが好きではありませんでした。
小学生の頃、散髪屋で子ども扱いされるのがいやでした。
若い従業員が私の髪を洗ってくれるとき、「学校でどんな勉強してるの?」「たのしい?難しい?」
と訊くのです。それが子ども扱いされているようでいやでした。

ひねくれた子どものまま、私は大学生になりました。
大学最後の年、周りの友人たちは卒業旅行と称して次々と「陽気に、むじゃきに、気ままに」外国へ旅行に行きました。
そんな中、私は誘われても最後の最後まで行きませんでした。
「いつか外国へ行って世界を股にかけて活躍したい」という夢を抱いていたので、逆に、
「まだ早い」
「明確な目的もないのに外国へ行くなんて幼稚だ。」と考えたのです。そして卒業旅行は和歌山の温泉へ行きました。

それから結婚して新婚旅行に行くまで日本を一歩も出ることはありませんでした。
30で初めて外国の空気に触れ、刺激を受け、昔の夢を思い出しましたが、その時は
新たなことにチャレンジしようという意欲はありませんでした。
「もう遅い」「今更始めても」と思ったのです。

大人になってからこの「まだ早い」と「もう遅い」が魔法の呪文のように自分の手足を動けな
くしてしまうようになりました。

「ピーターパン」の原作の最後に母親になったウェンディとその子ジェインが会話するシーン
があります。
「空をとべて、むかしがなつかしい!」とウェンディが言います。
「なぜ、いまはとべないの、お母さん?」
「お母さんがおとなになったからよ、ジェイン。人はおとなになると、とび方を忘れるの。」
「なぜとび方を忘れるの?」
「なぜって、もう陽気で、むじゃきで、気ままでなくなるからよ。陽気で、むじゃきで、気ままなものだけがとべるのよ。」
そう私はすっかり陽気もむじゃきも気ままも失くしてしまっていたのです。


ある日のことです。
年齢はとうに30を超え、すっかり大人になっていました。
私は市営のトレーニングジムで運動をした帰り、階段の踊り場できらきらとした光を目にした
のです。気になって小窓を覗くと、スポーツセンターのプールが見えました。
プールでは何人かの人が気持ちよさそうに泳いでいました。
中でもひとりの老人がゆったりとクロールで泳いでいる姿が心を打ちました。
そのとき、心の中の箱にしまわれていたピーターパンが耳元で囁いた気がしました。
「お前もやってみればいいじゃないか」
でも私は泳ぐどころか、顔を水につけるのさえ苦手だったのです。
「こんな年になって水泳を始めるなんて。もう遅い」
「まずちゃんとスクールに通わなきゃ」
「他にいろいろとやることあって週末は忙しいし」

次から次へとやらない言い訳が出てきます。
最後に心の中のピーターパンが言いました。
「で、結局やりたいの?やりたくないの?」

「やってみたい」

その日のうちに、私はスポーツショップでパンツとキャップとグラスを買いました。そして
翌日プールへ行きました。ちっとも泳げませんでしたが、あの日の心地よさを忘れることは
できません。

それから私は迷わないことにしました。
思い立ったらチャレンジすることにしました。
「まだ早い」「もう遅い」を言わないようにしました。
ハーフマラソンにもチャレンジしました。ボランティア活動もいくつか始めました。
登山もアイスホッケーも、人間ドッグも株も坐禅も全部30歳を過ぎてから始めました。
「まだ早い」と思って大事に取っておいた「英語を真剣に勉強する」というのも3年前に始めました。
そうトーストマスターズクラブに飛び込んだのです。 (注: 三鷹リトルリーダーズトーストマスターズクラブは、日本語プログラムのみの開催です)

こうして気軽にいろんなことにチャレンジしていると、人生がなんだか彩りを帯びてきて、
とても広く見えてきて、自分さえも変わったように感じることができるのです。
人との出会いも圧倒的に増えました。
ずっと嫌だった「子どもっぽさ」。それが私が自分で閉じた扉を開く鍵だったのです。

大人は言い訳上手です。
新しいことにチャレンジしないよう「まだ早い」、夢を思い出さないよう「もう遅い」と呪文を
唱えます。
自分の心の中に本当にやりたいという気持ちがあるなら、ピーターパンがいるのなら、心を委ねてみるべきだと思います。とやかく難しいことを考えずに。
思い立ったら飛び込もう!

「海外勤務してみたい」いやいやまだ早いでしょ。
「ヒップホップダンスをやってみたい」いやいやもう遅い。
あ!
飛べっ、ピーターパン!

 

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原稿の掲載を快諾くださったN川さんに、この場をお借りして御礼申し上げます。

 

三鷹リトルリーダーズトーストマスターズクラブ 公式ホームページ

http://www.mitaka-littleleaders.org/

お問合せ

http://www.mitaka-littleleaders.org/cms/contact/index 

 

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