旧水槽からの生き残りサンゴの中で個人的に思い入れがあるサンゴ、といえば”イエローチャレンジ!”
思い入れが強い理由の一つに、入海から現在に至るまでの変遷の振れ幅が大きく何度も危機を乗り越えてきたSPSだからでしょう。というわけで、記事も長いです(笑)
しかも出会いは下の画像のPOP! 琴線に触れたワードが書いてありました(笑)
ビーボックスアクアリウム八潮店で2016年6月に買い求めたミドリイシです。
このPOPから、このミドリイシを以降イエローチャレンジと呼ぶことにしたんです。
当時入海した直後、先端から日増しに色が抜けてしまいご覧のように明らかに白さを感じる限界レベルまでに至りました。
この事象は水質も関連あると思っていますが、誘因の最たる理由は水槽の照明が今までよりも設定値がとても強かった事と当時使ってたアク●フォレストの塩(笑)のせいでしょう。
【2016年6月】
普通この状態なら白いエダを諦めて折るがセオリーなのかも!?
リアルにもう救えるところがないほど白いので諦めて全廃棄を決意しますよね、普通は。
しかしワタクシは一縷(いちる)の望みに賭けダメ元で粘ることにしました。
そもそもSPS飼育の関連ワードに”白化”を見聞きしますが、白化という事象と白化を超え白骨した事象とでは意味が違います。
それについては今回の主旨が変わってしまうのでググって(笑) 本題に戻ります。
この時点では白化したものの白骨には至っていないと見極め、まずは置き場所を水流ポンプ(Gyre XF130)下の影になる暗いところかつ、水流が強く当たるところへ移動して様子を見ること数か月・・・
入海時の根元側と同じくベージュらしさを緩やかに感じてきました。
正確には最初から辛うじてベージュだった根元側からジワジワと褐虫藻がゆっくり戻ってきたようで、ベージュ色が緩やかに下から上に向かって日々色づく事を実感!
これは考察が間違っていなかったと嬉しかったですよ♪ この成功体験は貴重でした。
色が出たこと=飼育環境に慣れ、褐虫藻がほぼ正常化したと判断し置き場所を明るいところに戻しました。そして1年が過ぎた頃にはあちこちで成長も感じてきました。
【2017年6月】
肝心の色は水槽サイドから見てややイエロー寄りに近づいてきたかなと。
そして2年が経過
【2018年6月】
ごちゃごちゃして分かりにくいですが中央のそれらしいヤツです(笑)
そして3年経過
【2019年6月撮影】
エダの伸び方も基本放置していたので、四方八方に。
気が付けば水面スレスレまで伸びているのもありまして、これは後方へグルっと回り込んでいるので根元から延べ25㎝ほどの長さ。
上から覗くと左のストロベリーの右脇から伸びていました。
まるで周辺にある他のミドリイシの位置が見えているかのようで、自ら接触を回避して隙間を縫って伸びました。でももう上方に迫り伸びしろはすでに無かったですね。
中央である上方の空間は伸びたエダの傘になってしまいましたが、どうにか生き永らえています。
LEDの陽当りが良い所はベージュ、まぁまぁ黄色っぽい雰囲気になりました。ということにしておきましょうよ(笑)
ちなみに入海時に枕木みたいな横長の部位もあったので、とりあえず接着せずに水底のあちこち転がすように置いていました。
【2016年6月】
【2017年6月】
これも入海時はやっぱり白かったですがベージュ系になりました。
まるで被覆系コモンぽくも見えますが、上の2つの画像でお分かりのように丸1年経過しても全くと言っていいほどその姿は変わりませんで不思議に感じていました。
ところが、この1年後は・・・・
【2018年6月撮影】
1年間で驚きの変化(笑) どうしてそこだけ伸びたのかこっちが聞きたいですよ~
ただ成長に関連があるとしたら従来と違い土台をガッチリと接着剤で固定したことでしょう。
最初の画像の1㎝弱の突起部分がこんなに伸びました。
この部位を⇨のところで折ってakiさんへ里子に出しています。今も健在だそうで。
一方で本体は部分的にポリプがグリーンに傾いてきているようでした。
それでもまぁ先端はやんわり上方を目指しますよね。
そして2020年1月
水槽入れ替え直後、なんと残せた!?残したのはこれだけでV字になってますが片側が写っていないです(汗)
【2020年4月上旬】
もっと良いアングルの画像があっても良さそうなんですが・・・
とにかくベージュらしさは皆無!かなり濃い茶イシになったのはリアルに伝わるかと思います。
【2020年6月】
この当時、水質が改善の実感が出てきた頃です。
やっぱりV字の右側がほぼ見えていない(笑)
【2020年9月】
4月撮影では見えていなかった⇧V字の右側の先端がさらに分岐してきているようです。
しかし紛れもなく茶イシであることは変わりナシ!
【2021年2月】
左端だけの1本はほぼ変化なしという不思議な状況に反して、それ以外は成長しています。
さらにその奥では背後へ扇状に分岐している一番の成長株が!
2020年6月当時はわずかに出現していた突起レベルのエダがあっという間に伸長してきました。
灯具に対し斜めに成長している分、光が良く当たっているせいかどちらかといえば最もイエロー寄りに見えます。
それにしてもコレには打つ手がなくほぼ変化ナシ(笑)
とりあえずこのままどう育っていくか特別な事はせずに見守るのみです。
成長点である先端が水色なのは灯具の青い光が反射しているからではないですよ。
今のところ勢いが止まりそうにない後方の成長株に最も注目しています。
水槽設置から1年が経過し、ようやく自分の水槽がスタートした気分のこの頃です。
というわけでイエローチャレンジが水面到達一番乗りになりそうな予感なので、丸5年を経過する予定の6月頃にこの続きをレポートしたいと思います。