リニアモーターカー | ミスプロの海外競馬

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つい先日、ドイツでリニアモーターカーが事故を起こし話題になりました。
「トランスラピッド」と呼ばれるこのリニアモーターカー、どうやら、人為的なミスによって事故が起こったみたいです。 と言うのも、技術的な欠陥があったことを示す証拠がない、とオスナブリュック検察が発表したのです。

 

さて、当のドイツ国内での反応ですが、ドイツ国民はかなり怒っているようです。
テロ対策ではかなり徹底していて、サッカーW杯でもローマ法王によるドイツ訪問でも、事なきを得たにも拘らず、こういうところで、ケチをつけてしまう。

 

独仏スペイン共同出資とはいえ、ドイツが最も力を入れている「空飛ぶホテル」A380も納期が遅れて、このところ、世界からブーイングが起きて不評を買っている。
株価も下落している。 そこへこの事故である。

 

さて、リニアモーターカーに関しての話ですが、日本の超電導リニアは軌道から車両までの浮上距離が約10センチあり、故障は起きにくいとされるが、ドイツのリニアはわずか5ミリしか浮上せず、長距離走行には不向きとの指摘もある。
事故を受けて、独政府が検討を進める南部バイエルン州のミュンヘン空港と市内間(全長36キロ)を結ぶリニア構想について、同州幹部は難色を示し、計画を延長すべきだとの声があがっている。

 

事故は海外展開にも暗い影を落とす。 現在、ドイツは中国と、上海~杭州間(全長175キロ)のリニア延長を交渉中。
中国では上海・浦東国際空港と市内間(全長30キロ)で独リニアがすでに商業運行されているが、2002年末に軌道下の送電線が焼けたほか、先月にも火災事故が起きた。
今回は、ティーフェンゼー独運輸・建設相が商談のために中国滞在中という最悪のタイミングで発生した。 独リニアには、英国やカタールも関心を示しているが、今後導入熱が下がる可能性もある。

 

そして、この事故ですが、実用化されている中国では全く報道されていないそうです。