娘の矯正記録②~矯正歯科探しとカウンセリング(2020/8~11) | たそがれ夕空に一番星ひとつ

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★★★★★★★★40代手前で出産。その娘も15歳に、私も55歳になりました。怒濤の高齢育児の後、実母の同居・介護を経て、92歳で見送ることができました。娘の高校受験も一区切りついた今年は自分のことしたいな♪その時々に書きとめておきたいことetc、日々の生活備忘録。

 

娘(当時中2・現中3)の歯並びがガタガタに、かつ

反対咬合になっているので、とうとう歯科矯正の門を叩くことに。

(「娘の矯正記録①~プロローグ・それは突然始まった(2020/7)」)

 

 

娘はこれまで虫歯は1本もなく、

歯医者には歯石取りに数回行った程度。

矯正だって普通に終わるでしょう、な~んてお気楽に構えていました。

 

 

が、当日、カウンセリングを受けてみると

なかなかに大変なことが判明💦

 

 

最初にカウンセリングを受けたのは、駅前にある矯正専門医。

小中学校の歯のかかり付け医でもあり、

娘のお友達も多くここで治療している、地元では評判の実績もある医院で

最初、私の中では第一候補でした。

 

 

当日のカウンセリングの流れは、

 

1 医師による口内診察と、レントゲン撮影、

2 診察結果やレントゲンをもとに、医師から今の状態と、今後の治療方針の説明、

3 最後に費用の説明、ケアの方法等。

 

 

結果的に言うと、ここの歯科医では矯正せず、

この後も別の医院に出向きましたが

大体カウンセリングの流れ自体はどこも一緒でした。

 

費用も、レントゲン料込みで大体 30000 円前後が多かったです。

 

 

娘の現状は

 

●下の歯が上の歯より前に出ている反対咬合

●見た目も、下あごが上あごより出ているしゃくれ気味

●上の歯と下の歯の中心が合っておらず、ずれている

●上下とも歯並びがガタガタしていてきれいでない

 

 

こちらが矯正前の娘の口内の状態↓

 

 

 

この医院でのおおまかな治療方針は、

 

■ 治療は第一段階と第二段階の2回に分けて行う
■ 第一段階の治療では上顎の治療を行う

  • 上顎に矯正装置、およびフェイシャルマスク(お面)を併用する  
  • マスクは自宅でのみ装着 
    こんな感じらしい↓

     
  • 抜歯は(恐らく)必要になる予定とのこと
  • 治療期間は見込み12~18か月、歯の成長が止まるまで。ここまでが第一段階

■ 第二段階の治療は、成長が止まった15~16歳頃で、歯全体の治療を行う

  • 治療期間は見込み18~30か月
  • 成長に伴う顎の不調和や、治療中に患者の協力が得られなかった場合には、矯正治療のみで良好な治療が不可能な場合がある
  • その場合には、相談の上、顎の外科処理を併用する場合がある

 

■ 矯正費用は、第一段階の治療費で 450,000 円(税別)、
■ 第二段階の分は見込みで、大体同等額位とのことで、

■ この医院での永久歯列の矯正費用は約90万程(税別)。

※月々の通院費は別途必要

 

 

・・ここまで先生の話を聞いて、のけぞってビックリしたのが、顎の外科手術、いわゆる下顎の「骨切り」(!)です。

 

カウンセリングの途中で

「最初から外科手術を取り入れますか?

この場合だと第一段階の治療は必要なくなり、成長が止まる15~16才から治療を始めます」 とサラッと言われたもんだから、さらに驚愕!

ビビりまくる親子・・。

 

え、え?

うちの娘ってそんなに歯並び、深刻なんですか?

外科手術で骨を削らないと、しゃくれ、治らないんですか?

 

・・文字通り、真っ青でした。

 

 

下顎の骨を削る場合、専門の大学病院を紹介してもらい、全身麻酔の上、入院になるそうです。

・・こ、怖い~!

大手術じゃないですか!!

 

私自身も小学生の時、反対咬合気味だったため矯正しましたが

普通に治ったし、娘も大丈夫と思っていたのに・・

 

 

思うに・・先生は矯正治療である程度治せるとしても

万が一完全に治療できなかった時や

患者が満足しなかった場合に備えて

外科手術の説明をしておくのかもしれませんね。

「・・だから最初に言いましたよね、骨切りの可能性もあると・・・」的な。

 

 

この話を聞いて、私はこの病院では矯正せずに

何とか外科手術をしなくても大丈夫、と言ってくれる先生を探してみよう!と決めたのでした。

 

 

・・こうして、矯正歯科医院探しが始まりました。

 

 

 

ところで、矯正歯科医には「認定医」と「専門医」がいることをご存じでしたか?

私は今回初めて知りました。

 

 

 

「認定医」とは歯列矯正の歯科医師として、最低限の条件をクリアしている医師のことで

 

大学病院等で専門の治療・技術を 5 年以上学んでいること、
学会発表などの審査に合格していることが条件で

日本矯正歯科学会という団体が認定しています。

 

 

現在、歯科医師は約 10 万人程いるそうで(平成 28 年 日本医師会調べ)

うち矯正治療を行なっている医師は約 30,000 人、

その中で認定医の資格医師は約 3,000 人程だそうです(2012 年 11 月調べ)。

 

 

さらに、その上位資格になるのが「専門医」で

学会や団体の厳しい審査がさらにあって、その数全国でなんと約 300 人程。

少な!

 

ちなみに、公益社団法人日本矯正歯科学会とは、
歯科矯正学を中心とした学問を取り扱う専門組織で

歯科矯正学・矯正歯科臨床の進歩・発展を目的に 1926 年に設立された、日本を代表する学術団体の 1 つだそうな。

 

 

この日本矯正歯科学会が資格制度を設けるまでは、

矯正歯科を行うのに特別な資格は必要なく、

歯科医師の免許さえあれば、誰でも施術できていたそうです(!)。

 

分野分けされておらず、専門の勉強や資格等がなかったとは・・非常にビックリしました。

矯正医って知識だけでなく、職人的な技術や経験が求められる、非常に繊細で専門性の高い分野だと思うのですが・・。

 

 

このような背景があってか、

矯正医療の水準の維持と技術の向上を目的とし、1990年に

日本矯正歯科学会により 「認定医制度」 が設けられたそうです。

良かった、良かった。

 

 

・・ここまで調べたら

が然、認定医や専門医がいる矯正専門歯科を探したくなりますよね!

そしてもちろん、探しましたとも、専門医のいる病院を。

 

だって、認定医・専門医は、学会から保証されている訳ですから

そこの医院に認定医がいるかどうかは、歯列矯正選びの際に信頼できるポイントになると思ったからです。

 

 

・・が、ここでも私は知ることになりました。

 

カウンセリングや電話等で色々話を聞くうちに

高度な資格を持っていること自体は素晴らしく、あったに越したことはないけれど

必ずしもそれが第一条件ではないのだと。

 

そう、矯正医師は、やっぱり技術職なんですよね。

 

いかに多くの患者さんを診てきて、治療実績があるのか、

いかに多くの患者さんを満足させ、結果を出しているのか、ということが何より大切なのだと。

 

 

実際に、専門医がいる病院で話を伺ってみたものの、

 

「この先生、あんまり経験値が高くなさそう・・」と、私のような素人でもそのような印象を受けてしまったり、

実際そこの病院はネットの口コミ数も少なかったり、

良いコメントもなかったため、早々に候補から外してしまいました。

 

 

 

あと、大学病院も候補にあがるかと思いますが、

 

私自身が以前、歯の治療でかかった際に今ひとつ好印象ではなかった為

今回は除外しました。

 

 

大学病院は設備、技術ともに、間違いなく最先端と思います。

が、どうしても若手育成の場、研修医に経験をつませるのが目的でもある機関なので

よっぽどの症例で無い限りは

熟練者や院長レベルの方にはなかなか診てもらえないのですよ。

 

私が診てもらった時もとても若い先生で

もちろん年齢や見た目ではないのですが、実際の治療や説明等に

イマイチ安心感が持てなかった経験があります。

 

それと、大学病院は予約が取りづらいこと、

夕方以降や土日の診療を行っていないため、子供は平日学校を休まないといけなかったり、

治療が1日がかりになりやすい・・等々の理由から今回は最初から却下しました。

 

余談ですが、個人的に好きなのは「大学病院あがりの開業医」ですかね(笑)。

 

 

 

さて、カウンセリングも慣れてくると、大体大まかな説明だけで、その医院での治療方針や方向性が分かってくるようになってきました。

いちいちレントゲンは取らず、治療方法と費用だけ聞いて済ませたり、

あとは電話だけで問い合わせることも多々ありました。

 

 

色々な医師の話を聞いてみたかったので

ネットの口コミなどであらかじめじっくりと調べ、ピンポイントで狙いをつけた病院を絞り込んで話を聞くようにしました。

 

 

その際、複数の歯科医を比較、検討したかったので

各歯科医に問い合わせをした際にその旨話し、、

ダメ元でレントゲン写真のコピーをもらえないかお願いしてみた所、頂くことができたので、使い回したりたりもしました。

 

ただし、どの医院でも大体の説明では他病院のコピーでOKでしたが、

詳細な治療を決める段になると、そこでのレントゲンの撮り直しが必要と言われました。

当然と言えば、当然です。

 

 

レントゲンは被爆の一種なので、

できればあまり受けたくないし、

ましてや娘には最低限にしたいと思っているので、この辺りも葛藤でした。

 

「最小限のレントゲンで最大回数のカウンセリングを」、という何ともな無茶ぶり(笑)

 

 

歯列矯正は一生の歯のことですし、

何より高額ですから。

できるだけ後悔のないようにしたいから、病院探しは本当に悩む所です。

 

結局、費用をかけてカウンセリングを行ったのは 3 件、金額を考えると、わが家では限度でした。

 

 

私が歯科医を決めるときに大切にしたのは、

  • 歯列矯正専門の歯科医であること
     

  • 矯正の上位資格(認定医・専門医)はあるにこしたことはないが、あまり固執しない。
    あればなお良い、という程度。
     

  • 歯列矯正医として経験豊富なこと、治療件数や治療実績が多いことを重視。
    料理職人と一緒でいかに包丁を握った回数が多いかが大切。
     

  • ネットの口コミや評価を参考にする、調べられるだけ調べておく。
    今はネットで色々なことが調べられる便利な世の中です。ネットを駆使してホームページを見たり、口コミ等をなどを見てみる。
    名医の所にはおのずとコメントが多く集まってくるものです。
     

  • ある程度、病院をしぼりこんだら、後は実際に電話やカウンセリングで直接話を聞いてみる
     
  • 対面で、矯正に対して「熱意」のある先生かどうかを見極める
    施術した患者さんは自分の『作品』だと思うのです。

    カウンセリング時にこれまでの施術例の写真や、難易度の高いケースの事例等を紹介してくれる熱いマインドの先生には、こちらにもそれが伝わり、個人的には「お任せしたい」と信頼が持てました。
     

  • 担当医が悩みや相談をしっかり聞いてくれ、きちんと回答してくれる。打開策を提示してくれる

    素人がいつも同じような質問ばかりで大変でしょうが、患者に納得がいく説明をしないとか、面倒くさそうにするとか、ありえないです。
     

  • 最終的には「この先生ならおまかせしたい」という、自分の「直感」と「ご縁」を信じる(笑)

 

人間対人間ですので、相性もあります。

私には良い先生でも、別の患者さんにとっては苦手・・という事も多々あると思うので。

 

 

・・そんなこんなで、時間が無い中、本当に色々悩みまくった矯正歯科探し。

なんとか、ここでお願いしてみよう、という歯科医院にあたり、そこでお願いすることに。

いや~まだまだ先は長い!(→つづく)

 

 

娘の矯正記録①~プロローグ・それは突然始まった(2020/7)

 

 


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