俺の本棚~面白いッ書 第774回

令和7年11月10日(月)

N党の立花党首が名誉棄損罪で兵庫県警に逮捕された。 脅迫紛いに追い詰められて自殺した元・県議会の竹内議員を名誉棄損した、と本人の妻が刑事告訴していたものだった。  立花党首は、内容虚偽な情報をネットに投稿し、不特定多数の国民に閲覧させ、更に発言も強弁していて、竹内氏の名誉を著しく棄損した、というものである。 斎藤知事が百条委員会にかけられたアトに、兵庫県知事選挙が行われたが、→斎藤知事を貶めたのは竹内議員だ、と誹謗中傷がネットに溢れ、家族を恐怖に陥れる危険を避けて、竹内氏は議員を辞職したが、それでも誹謗中傷やネット恐喝が止まず、堪えられずに、ついに絶望して自殺した。 この情報が蔓延したせいか、県議会で不信任案を可決された斎藤知事が、まさか、と言われる世相の中で再選された。 立花党首は、→竹内議員は連日、兵庫県警に取り調べを受けている、近々に逮捕されるだろう(これは、後に県警本部長がハッキリ否定した)、と泉大津市議選挙や川越市議選挙の応援演説でも公言していたのである。 2023年にNHKに対する威力妨害罪で有罪判決を受け、今、執行猶予の仮保釈中での逮捕である事から、このアト、実刑が課されるのは間違いないらしい。 他にも数件の刑事告訴があるから、兵庫県警としては纏めて解決する為の腹積もりなのかもしれぬ。 人を死に追いやった罪には厳罰が必要である。 ・・・勇気を持って告訴した竹内議員の奥さんに拍手喝采! ・・・斎藤知事も別件で何件も起訴されている。 彼もそろそろ逮捕されるんだろうか?

 

PGAはメキシコで。 金谷、久常、星野、大西の4人。 ・・・金谷拓美、星野陸也、久常涼が予選通過。 ・・・久常40位、金谷63位、星野は74位でビリから2番目だった。

 

LPGAは日本と共同で滋賀県で。 76人の予選落ち無し。 道産子は内田一人。 ・・最終日

が雨で中止になり、前日まで首位タイだったLPGAプレーヤーの畑岡奈紗がプレーオフ1ホール目で決着をつけた(315千$)。 ルーキーイヤーの荒木優奈(20才)は、涙のボギー敗戦だった。 もし、優勝したら同じ年の日・米ツアー同時優勝の初の快挙だったらしい。 内田は殆どビリだった。

 

欧州ツアーはアラブ首長国連邦で中島敬太一人。 ・・・予選通過した。 ・・・12位タイ(126千€)だった。

 

日本男子は新設大会を兵庫県で。 道産子は片岡、植竹の二人。 ・・・片岡尚之が予選通過。 ・・・最終日が雨天中止になり、三日目で首位だった24才・杉浦悠太が初優勝した(1、500万円)。 片岡は惜しくも2位タイで、もう一日あったら逆転優勝も夢では無かった、残念!

 

 

道新のお悔やみ欄に、「八丁目」という苗字を見つけた。 75才で賀状を取り止めてから、毎日、お悔やみ欄を見るようになったが、まだまだ、知らない名前があるモンだ、と新しい発見がある。

 

 

中山裕次郎「最後の外科医」(書き下ろし)

(・・・驚いた、これまでの作者の傾向と全く違った内容だった)

中東の戦地で、10才の子どもの頃から外科医と一緒に手術をやってきた、術例豊富な29才の天才外科医・カイは、日本では無資格な外科医の儘、天才的な腕を持つ噂を聞きつけた輩が頼み込む、幾多の高度な外科手術をやり遂げてきた。 マネジメントするのは同い年の幼馴染、神園である。 ・・・今日も、急遽、やってきたのは大企業グループの統裁・重黒木氏である。 35才の息子・大樹が奄美大島空港で事故った飛行機に同乗しており、瀕死の重傷だという。 助けてほしい、と縋る統裁に、5,000万ドル頂きます(約75億円)と、冷静に告げると、資産数百億円と囁かれている統裁は、渋々、承知した。 大事な跡取り息子だ、何としても命を救って欲しい、と懇願するばかりだった。 ・・・即時の振り込みを確認してから、プライベートジェット機にカイと一緒に乗り込んだ。 髭面のパイロットはヨシダと名乗った。 北海道への予定だったが、無理に割り込み、そのせいでプラス1,000万円も掛かった。 奄美空港に降り立つと、ヘリコプターが待機していて、奄大病院のヘリポートに到着した。 薬丸事務長が出迎えてくれた。 表向きにはこの手術は院長が行う事になっており、病院の手術室を借用する事も密かに決まっていた。 勿論、神園が大金を匂わせてその筋に話しをつけているのだ。 細身の中年女性が祝院長だった。

 

カイを信じていない院長は、カイが右脇腹に長いパイプのようなモノが刺さっている重黒木大樹を見た途端に、メスを奮ってハラを切り裂き、パイプを引き抜き、溢れ出る血液を咄嗟に遮断し、損傷部の縫合止血、と目を見張るような早業で手術を終えた。 事前の採血もCTさえもしていないで、開腹前に全てが解るなんて信じられない、と呆気に取られるばかりだった。 →この男はとんでもない技術の持ち主だ、と祝院長は驚愕しっぱなしだった。

(こうして命を救っていく。 世界タイトルマッチに挑む、21才ボクサーを襲った余命半年の病とは? 美し過ぎる顔を捨て別人になりたい女優、優秀な助手の看護師の娘は難病の心疾患を抱えていた、失明に怯える米軍スナイパー等々、五話が続く。 読み応え充分である)

(ここまで、2,200字超え)

 

令和7年(2025)11月10日(月)