『LIMIT OF LOVE 海猿』(06年・日本)
監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、大塚寧々、吹越満、浅見れいな、美木良介、石黒賢、時任三郎
上映時間:127分
評価点:★★★☆☆
コメント:
海猿の劇場版2作目ですね。
1作目を劇場で観たので続編もチェック!と思いきや・・・、この間にTVドラマが挟まるんですよね。。
ドラマファンの取り込みを狙ったやり方の被害にあった気がして、「そんなのあり?!」って感じもしますが・・・、「ファンならドラマも観ろ!」ということでしょうか。
そんな少しの怒りと不安を抱えながら鑑賞いたしました。
〈ストーリー〉
潜水士として大きく成長した仙崎大輔。恋人・環菜との将来に悩みながらも現在は鹿児島・第十管区で吉岡哲也らとともに汗を流していた。そんななか、鹿児島沖3キロで乗員・乗客620名を乗せた大型フェリー船が座礁!沈没までの残された時間はあと4時間。さらに船内には195台の車両が積載され、引火すれば大爆発の恐れが…。刻々と迫るタイムリミットの中、バディの吉岡とともに救難活動をする大輔は、偶然にも船に乗り合わせていた環菜を発見する・・・。
「ユナイテッドシネマ上映作品紹介より→http://www.unitedcinemas.jp/index02.html」
ドラマを観ていない僕が一番に驚いたのが、仙崎と環菜の関係は結婚するまでに縮まっていたってことです。
劇場1作目では「何もなかったってことはないんじゃない。」と恋の始まりを予感させる終わりだったのに、「もう結婚の話かよっ!」といきなりの設定にびっくりしました。
そして、登場人物のキャラクターがわからない。。
仙崎のバディー役を演じる佐藤隆太?
観た感じ、仙崎を慕う、とびきり元気で出来の悪い後輩?!ってところですか。。
ありがち~。
とりあえず、「踊る」でいうならユースケのポジションにしておきましょ。
次に時任三郎ですね。
何やら、事故が発生してから対策本部に駆けつけるあたりは室井さん?
昔は仙崎の上司で現場の心を理解しているとのことで妥当でしょうか。
と、出てくる主要キャラクターが何故だか「踊る」のキャラに重ねてしまうのはフジテレビが制作に関わっているからなんだろうな~。
こんな簡単な推測でこの後に展開されるであろう内容がどのようなものか解ってきますよね。
仙崎と環菜の恋、海猿たちの友情、乗客を助ける姿・・・に感動!
何とも、無難に楽しめる作品になっております。
個人的には、伊藤由奈が歌う曲も好きですが、1作目からエンディングテーマが変わったのは残念でした。
正直、映画を観ていて海上保安庁の人たちってどんな人なのかなって思いましたね。
映画で描かれるの潜水士は超人ではなく人間臭い凡人です。
それが作品の良さなのかもしれません。
けれど、映画のような場面に遭遇した場合、少なくとも伊藤英明や佐藤隆太演じる人たちには救助されたくないな・・・と思うわけですよ。
なぜって、彼らの人間臭さが救助する場面においては不要なものに感じられるからでしょうか。
あの状況下で必要なのは潜水士としての役割なわけですから。
観た限り、2人にはそれが欠けているように思えてなりません。
そう思えば思うほど、彼らの輝かしい達成感に満ちた顔が滑稽に見えてきました。
それにしても、海猿の「猿」って加藤あいのことなんですかね。
彼女、よく観ると出演者のなかで一番の猿顔ですよ(笑)
海猿1作目のレビューはこちらのサイトから観られます。→http://lab-lab.net/