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目前の景色すらあやうげな道を
握り締めた枝を振りまわし 
生い茂る雑草を掻き分けながら 
歩いていたあの頃
突然現れた君に 心からの安らぎ
でも、同時に感じていた 初めての苛立ち


飲んでも、飲んでも
君が注ぐ水に

喉が満たされることはなかった
でも違う 今はわかる
僕が求めすぎていただけ 
君は惜しむことなく
注ぎ続けていたのに


どうしようもなく必要だった
だから僕は君の腕を掴み 
先を急ぐことにした
なにもなくて 
少しの不安はいつまでも二人に付きまとい


それでも僕は強くなれた気がした
君の悲しみを追い払えるのは 
幸せにできるのは
空を切るこの枝なんだよ

そう信じていたから

君も枝も失った後
随分の時が経ち、大人になった姿を自覚した
だけど時々、自分はどこへ行こうとするの 
未だにわからなくなる
 
色褪せた幻と息遣いの記憶
瞳を閉じると映る 確かに愛した人

君のことが
どうしようもなく 必要だった