(2020年5月30日東京新聞・静岡版)

 

 2020428日、情報公開請求をしていた文書の開示決定に関する連絡が三島市からあった。

 開示請求に際して支払った金額は10円。A4サイズ1枚の印刷物が手元にあっただけだった。住民異動届の書式には「窓口備付用の移動届け(転出・転入・転居)を以下の通り変更してよいか伺います」と手書きで記入され、決裁印が4個押印されている決裁稟議書が提示された。

ミエルカイが、開示請求した件名は「令和21月より使用している住民異動届の政策決定過程のわかるもの全て」。413日、市民課に出向いた際、同課長が説明していた「書式作成の際、課内で何度も会議を行った…」を請求したにも関わらず、何度も行った会議の書類は一つも提出されず、最終形だけ出てきた。

市民課長から開示資料について「補足説明がある」との事で、三島市役所内の情報公開コーナーで説明を受けた。

ミエルカイは「なぜ書類が一枚しかないのか」と問い合わせると、市民課長は「この決裁印のある書式に決定するまで、課内で何回も会議は行った。しかし、議事録や会議資料は何もない」と回答。口にしたのは、三島市職員のお決まり。「何かあるんじゃないか」 疑問から確信へこの問題を考える瞬間だった。(masagon