長い間会ってなかった人に会った。
彼は今年厄年だけど、今迄もずっと厄年のようなものですから、と言う。

そのご家族の方に昔聞いた話、彼が高校三年生の時に、おいおい泣いてタオルで涙をぬぐいながら母親に言ったそうです。

『ボク一生働くからしばらく家にいさせて…』

普段明るい彼に何があったのかはいまだにわかりません。
私は今もその話を聞く度に胸がしめつけられます。
母親はどんな気持ちで聞いていたのでしょう。

あっと言う間に月日は流れて彼は今年41歳の大人になりました。
あれからアルバイトを転々とし、住まいも地方に行ったり戻ったり、継続的に一ヶ所で働くのは難しいようでした。

1人で色んな苦労もあったでしょう。働きたくても学歴社会とほとんど対人恐怖症のような人をなかなか雇う会社もないはずです。


最近は何人かであちこちの小学校を回り トイレ掃除の仕事をしているとの事。

こんな人達がいるおかげで皆さんのお子さんは綺麗なトイレが使えると、少しでも思ってあげて欲しいのです。

彼にもし必要なものがあれば、とか、一緒にご飯も提案しましたが、欲しい物も何もないし、ご飯もお米があれば充分だと言われました。


こんなそばにいる人に何もしてあげられないなんてと1人になったら泣けてきました。

そして私はもっと、色々考えなくてはいけない事があるのではないかと思いました。